2020年 自分的テーマ曲

毎年恒例

年が明けましたね。
私は、毎年よく聞いた曲の中から、その年のテーマ曲を決めています。中学1年の時からやっていて、結構な量になりました。
葬式の時に全部をまとめたアルバムをフルで流してもらうのが夢です。(死ぬ歳のテーマというか、テーマ曲のラスト、レクイエムにしたい曲はもう決めている。)
今まではテーマ曲について、ツイッターでつぶやいていましたが、noteはじめたのでこちらで書きます。

2020年の自分的テーマ曲は……

彗星 小沢健二

https://www.youtube.com/watch?v=YDD3KxkXjyc

毎年、年末ぐらいに、その年あったこと および 聞きこんだジャンルからテーマ曲の選定に入るのですが、この曲は例外です。2020年1月ごろに有線で聴き、一発で「これだ!」となり、かなり早い段階での選定になりました。
とにかく、音楽としてのインパクトがすごかった。キャッチーなメロディ、惑わすようなテンポ。そして「ここにある生活」を全肯定する歌詞!

今年はこの曲のような素敵な年にしたいなという抱負でもあったわけです。まだCOVID-19も、ダイヤモンドプリンセス号の隔離の段階でしたね。当時はなんとなーく、ぼやーっと広がってぼやーっと終わっていくのだと思っていました。ともかく、COVID-19が広がろうと収束しようと、私の生活は私のものだから、それなりにやっていこうと思ったことを覚えています。そしてそれは今も変わっていません。

歌詞と自分語り

歌詞の好きな部分や共感できた部分を自分語りと共に書いていきます。


そして時は2020 全力疾走してきたよね

2020年、29歳になる年です。なんだかんだいって、「ここまで生きてこれた」と自分を肯定できるようになりました。
いろいろあったけど必死にがんばってきたよなぁ。


今ここにある この暮らしこそが宇宙だよと
今も僕は思うよ なんて奇跡なんだと
自分の影法師を踏むように 当たり前のことを
空を横切る彗星のように見てる

全てが完璧なサビのフレーズ。
私は20代の前半を「今ここにある この暮らし」の尊さに気が付かず、必死にもがいていた気がします。
「今ここ」が愛しいと気が付けたのが、本当に2019年、28歳になって以降の話です。なにか大きなきっかけがあったわけではないですが、いろんなものが時を経て成仏していったのでしょう。
「彗星」という言葉も好きなポイント。BUMP OF CHICKENを狂ったように聞いていた中学時代、天体観測にでてくる「箒星」の言葉から、彗星が大好きになったことを思い出しました。すっかり忘れていたことを思い出したのも、昔からのバトンをキャッチしたような感じがしてよかったです。


真っ暗闇を撃つ 太陽みたいに
とても冴えた気持ち グラス高くかかげ
思いっきり祝いたいよね

ここらへんは、サビのメロディが急に変わるところが好き。音楽理論を知っていればもっと「好き」だけじゃなくて論理的に開設できるのにな、と思います。ポピュラーミュージックが楽しくなるような簡単な音楽理論の本ないかなー。


今遠くにいるあのひとを 時に思い出すよ
笑い声と音楽の青春の日々を
再生する森 満ちる月 続いてゆく街の
空を横切る彗星のように

アラサーになっても、18から20代前半に出会った人々のことはよく思い出します。みんな素敵で、楽しかったなぁ。見捨てないでくれてありがたかったなと思います。
もう会えないかもしれないじゃなくて、いつかひょっこり会えるかもと思いながら過ごしています。そういう雰囲気に合っていてここもなんだか気に入っています。


あふれる愛がやってくる
その謎について考えてる
高まる波 近づいてる
感じる

クサい話ですが、「愛」という言葉が、(その概念を全く理解できていませんが)好きで。
謎でよくわからないけど、期待して待っているこの感じ。そういう風にドキドキしながら一年を過ごしたいと思ったものです。


ざっくりと好きな部分を書き出してみました。
コロナ禍ですが、ぶっちゃけると、私は今までで一番生きやすいのです。
コロナとか関係なしに、人生において自己肯定できるようになったからです。結果として「彗星」の歌詞のように日々の生活を肯定できるようになった。様々な要因がありますが、主に、どっぷりハマれるオタ趣味に救われたこと、新しい仕事がとてもあっていたこと、長年の治療が功を奏してうつが寛解に近づいているからでしょう。
しんどいことはもちろんあるけど、基本的に楽に呼吸できるようになりました。
はっきりと、いい一年だったと言えます。そんな毎日に寄り添ってくれた「彗星」にありがとう。

2021年はどんなテーマになるのか、楽しみです。
今までの年間テーマ曲を解説するnoteも、そのうちに。

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