学級通信で組織を作る

1 はじめに


 学級通信を義務感で出すものから,意図と価値のあるものにしてほしいと思い,前回に引き続き内容についてとデータを付けたいと思います。

2 子どもが読んでいて気持ちの良い通信


 先生方の通信が回ってきます。それぞれ工夫や担任の色があっておもしろいのですが,気持ちの良い通信とそうでない通信があります。一つは,子どもが認められ,励まされている内容になっているかそうでないかです。時には名前をだされ酷評されているのを見たことがありますが,これでは子どもも親もおもしろくありません。頑張って欲しいという思いが正しくても,表現が間違ってしまうと関係が悪くなり改善どころかより悪い方向へ転がっていく可能性が高いです。内容で意識することを項目ごとにまとめると,

①認められていると感じることの出来る内容
②子どもの記述が載っている
③授業や生活の中での学びが分かる
④担任のメッセージ性が伝わる

などが考えられます。特に,こどもに読ませようと思ったら,いくら担任が熱い思いを記載してもなかなか読めません。文字数も自然と多くなって特にターゲットとしている子どもに届かないと言うこともあります。子どもの記述を載せることで自分事として文章を読むようになるので子どももわくわくしながら読みます。載せられた子どもも嬉しくなります。様子を見ながらできるだけ全員の名前や写真、文章が年間で複数回掲載されるように偏らないように注意することと,取り上げる場合の配慮を欠かさないようにしましょう。また,認められるという事に関しては,先生からほめられることももちろん嬉しいのですが,友達から褒めてもらうというのはまた違った嬉しさがあるものです。友達を認める表現を積極的に取り上げると,認め合える集団が出来上がります。授業での学びを子どもの記述から引っ張ってくると保護者に様子が伝わります。様々な相乗効果が期待されますので,どんどん子どもの記述を載せましょう。教師が時間をかけて文章を考える必要もへり業務改善にもつながります。


3 大切にしたいこと



 毎回の通信で大切にしたいことを載せますが,読書を推進したいと思っているので最低でも学期に一回は読書の価値についてやお薦めの本の紹介をします。これは非常に重要です。特に,通信を通して価値観の形成を図っていると,朝読書で大切なことや読書の価値についてまとめた次の日には効果がよく現れます。担任の言葉で,ぜひメッセージを伝えてみてください。
 実際にどのようなレイアウトで,どんな風に価値づけているか添付しました。ぜひ,活用してみてください。新採の先生は型を一から作るのは手間なので,内容を毎回変えるだけでかなり時間の節約になります。大切なのは中身ですから,そちらに時間を割きましょう。
子どもの写真は除いています。今回は写真が少なめのまとめ方にしましたが,写真が多いと子どもも保護者も喜びます。実際には文章中に子どもの名前を出して強調したりしますが,今回は書いていません。画像は全てフリー素材であったり作ったものですので自由に使ってもらって結構です。

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