【サンワカンパニー様から】アンドベースへご寄付をいただきました

「くらしを楽しく、美しく。」の経営理念のもと、住設・建材EC事業、住宅事業を展開されている株式会社サンワカンパニー様より、Homedoorが開設したインクルーシブシェルター「アンドベース」へ多額のご寄付をいただきました。

左から代表取締役社長山根 太郎様、Homedoor理事長川口、取締役副社長津﨑 宏一様

今回、株式会社サンワカンパニーの代表取締役社長の山根 太郎様と取締役副社長の津﨑 宏一様に、応援いただいた理由などについて、インタビューさせていただきました。

ーHomedoorのことを知ったきっかけ

山根社長:8年くらい前に番組制作をしている知り合いと食事に行った時に「さっきまでホームレスのおっさんと飲んでてん。番組できたら見てよ。」と言われ、番組を見たあとにこれはすごいと思ったんです。ちょうどその時、若手起業家が集まるEO大阪で月例会の講師を選定する担当をやっていたので、川口さんに登壇してもらうことにしました。
EOって、起業家の集まりなのでややもすると時価総額が、利益が、と競争しだす。そうじゃないよねと。利益稼いだらいいというわけでもない。社会に還元されてないと意味がないよと、啓蒙活動として社会起業家みたいな人に講師に来てもらった方がいいかなと思って。

川口:その時の講演は、コロナ禍のためオンラインであまり山根社長とお話しできなかったので、ただ講師として呼ばれたくらいにしか思っておらず、まさかHomedoorに密着したドキュメンタリーをご覧いただいていたのは知らなかったです!

ーHomedoorへの密着番組を見て

山根社長:まず、夜な夜なホームレスの人の元を巡回するというのが、ちょっと信じられないなと。あと14歳の時に「知ってしまった責任がある」と思い、一つのことに邁進していけるというのが正直うらやましいなと思いました。当時、そこまで今の事業に「これだ!」と思っていたわけではなかったんです。就任したのが10年前で、社内もごちゃごちゃしており、それどころではない時期で。自分がやるべきことを明確に見つけているのがうらやましいと思いながら番組を見ていました。

川口:夜回りのことについて密着してもらったドキュメンタリー番組でしたね。今も夜回りは行っていて、大阪市北区を中心に4コースに分かれて、第2火曜日(冬場は第4土曜日も)にまわっています。ちなみに当時の番組に元ホームレスの人たちがルームシェアして自立を目指すという取り組みがあったじゃないですか。あれは実は、ここの窓から見えるあのマンションなんです。

※山根社長がご覧いただいた特集動画
【誰もがやり直せる社会めざし】14歳の少女が目にした“おっちゃん”たちの過酷な現実 ホームレスに寄り添う若者たち【ABCテレビドキュメンタリースペシャル♯38】
https://youtu.be/GJ4J1PLIoN8?feature=shared

―現状、そしてこれからについて

山根社長:今の(目指していたことの)事業達成度は何%くらいですか?

川口:高校生の時、こんな施設が欲しいという間取り図を書いたのがHomedoorの原点なのですが、それでいうと60%くらいですかね。残りの40%でいうと、就労支援をする教室や団らんスペースとしてゆっくりできる場所がほしいと思っていたのですが、アンドベースの1階を改装し、実現できそうです。アンドベースのおかげでハード面が整えば、ソフト面をより注力していければと思っています。将来的にHomedoorを全国に広げるというよりは、Homedoorの支援をモデルとし、政策提言などを通じて、制度に組みこみ、全国に波及していけたらと思っています。

川口が高校時代に描いた施設の絵

川口:山根社長の達成度はどのくらいですか?

山根社長:うーん、1%くらいかな。めちゃめちゃ残ってますよね(笑)。現在は事業が伸びれば伸びるほどサステナブルな社会になるというモデルとなっていないのが課題です。もちろん、(今の体制でも)日本の住宅問題の課題解決にはなると思う。好きな家をつくれる、それによってQOLが上がる事にはなる。でも、事業が伸びれば伸びるほど社会問題の解決という形にはなっていない。
会社を大きくし使えるお金がより増えた時には研究投資して、事業でサステナブルなことをやりたい。そう考えた時に今は1%です。僕らはまずはできることをやって、今回のアンドベースへの支援のように、サポートできるところをサポートするところからのスタートだと思っています。

―津﨑副社長は今回の件を聞かれた際に、どう思われたでしょうか?

津﨑副社長:
初めてHomedoorのことを知った時、川口さんが人生かけてやっていることに感銘を受けました。私たちはリターンを求めてやっているわけではなく、そこに賛同させてもらっているので、寄付することで活動の一助になればすごく嬉しいですし、ずっと活動を継続してほしいなと。今後は寄付をどんどん増やして活動を広げていくという感じですか?

川口:そうですね。マンスリーサポーターという形で毎月1口1000円でご寄付をくださる方たちが長く支えてくださっています。新施設「アンドベース」を安定的に稼働させていくためには、3000人のサポーターが必要ですので、絶賛募っているところです。

津崎副社長:今スタッフの方は何名くらいなんですか?

川口:今フルタイムスタッフ11名とパートタイムスタッフ2名が事務局で働いています。シェルター宿泊者の方への食事提供のためおかえりキッチンというカフェを運営しているのですが、そのスタッフが4人。雇用をつくるためにはじめた「HUBchari」というシェアサイクル事業があって、その事業などを含めた当事者の方の直接雇用が10人くらいですね。またHUBchariは電動自転車を使っているシェアサイクルなので、そのバッテリーを1本替えると**円といった単発の仕事をつくっています。

津﨑副社長:社会的意義がある存在ってほんとうにステキだなと。

川口:でも我々も応援してくださる方がいないと成り立ちませんので、今回の件は非常にありがたくって。実はアンドベースを設立するとなったときに、初めて企業として応援すると名乗り出てくださったのがサンワカンパニー様で、すごく心強かったです。改めまして、この度は本当にありがとうございました。

編集後記
会社として社会問題に真摯に向き合われるだけではなく、事業モデルからより社会貢献度の高いものへ変化していくことを目指される様子に、こちらも背筋が正される思いでした。取材当日はちょうど内定式の日ということで、良い会社・社会にしていきたい、と本気で考えておられるお二人のもとで来春から働くことができる方たちは幸せだな、とも感じる時間でした。大変丁寧にご対応くださり、本当にありがとうございました。(広報:谷野)

ご支援のお願い
Homedoorでは増えるご相談・広がる対象層を踏まえ、今年4月にインクルー
シブシェルター「アンドベース」を設立し、宿泊・相談体制を大幅に強化しています。5階建て24部屋のシェルターの運営には、購入・運営資金だけではなく、食品や消耗品などの生活必需品なども多く必要です。
企業様からのご寄付はもちろん、個人の方からの月1000円~のご寄付も引き続き募集をしております。ぜひ、以下特設ページをご覧いただき、応援いただけますと幸いです!

アンドベースの特設ページをぜひご覧ください!

お読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、生活にお困りの方への支援として使わせて頂きます。