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60周年 60選集 The Rolling Stones 4th

人間1つのものに打ち込んで魂を注いで、その輝きが60年続くものってなかなか見当たらないと思う。還暦をゆうに超え、それでも尚世界を圧倒させるロックバンドがある。1962年に誕生し半世紀を超えてもまだまだ脂が乗ってて色褪せない楽曲、衰えないスタイルで魅了しその生き様はまさにロックの象徴である。

ちょっとカッコつけてみたが簡潔に言えば、STONESの60周年を祝おうという事です笑
60周年にちなんで60選オススメ楽曲紹介!

そして毎度毎度の小ネタです笑
先祖代々ファンということで、父親は生のRolling Stonesをゆうに10回以上見ているという事で。
初めてチケットが取れたのは意外にもMickのソロコンサートだったらしく、大阪城ホールでの公演だったらしい。が、この公演実は記憶にある方も多いと思うのですがMick Jaggerのコンディション不良による中止日なのです笑
(全く見れなかった訳ではなく、ガウン姿のMickが客入りしていたお客様に直接姿を見せお詫びをしたのだ)それはそれで貴重な日ではありますよね笑
まぁ残念な事に、振替日には見に行く事が出来ず、その後90年のRolling Stones名義での初来日がお目にかかる最初になったことなので良しとしよう。

さぁ余談は置いといて、今回は第4弾!
前回をご覧になっていない方はそちらも是非!!

「Time Waits for No One」
〜Mick TaylorがSTONESに残した置き土産〜

今作は【Mick Taylor】がギタリストを務めた最後のアルバム「It's Only Rock'n Roll」に収録されています。クレジットにギターシンセサイザーMick Taylorと記載があり、どういうものなのか調べてみると、エフェクターとはちょっと違うみたいでして。(違いを具体的に知りたい方はギターシンセとエフェクターの違い、でお調べ下さい笑)まぁどのみちエフェクターを踏んで音色に変化をつけるという事やシンセサイザーなんて楽器や言葉は昨今では当たり前のようなリアクションかもしれませんが1974年に起こった話だということを忘れないで欲しい。こうして【Mick Taylor】はバンドに持って来た新しい音を置き土産のように置き去った。

「It's Only Rock And Roll(But I Like It)」
~ たかが、R&R。されど、R&R~

クレジットには後にギタリストとして加入する"Inspiration by Ronnie Wood"と記載があり、加入する前から親交の深さが見受けられます。実際にアコギも弾いており正式加入の前からクレジットされてるメンバー。イントロを任せる位に既に信用度は高かったことが見受けられる。

「たかがロックンロール、
でもそれが大好きなんだ」
出典 Wikipediaより

この楽曲はこのフレーズに尽きます。最高のブルースバンドである事と同時に最高のロックバンドなんだ。60年やってる事で最近は更に力をつけた楽曲だ。
そして全く楽曲のイメージとは異なるMVが最高です笑 関係無さすぎて振り切っちゃってて良い。

「Memory Motel」
~7分にも及ぶキャリア屈指の名バラード~

ファンクやレゲェが並んだ以前とは違う角度からロックしてる「Black And Blue」の中で光り輝く宝だ。素手では触れず手袋をはめて大事に大事に扱いたい名曲だ。シャッフルでかけた際に7分を超える大作なのに飛ばす事なんかした事ないしね、少し雑だけどこれって凄い褒め言葉なのよ。
歌い分けている部分としてエコーがかって聴こえるKeithのボーカルパートも最高。同じフレーズをリフレインなのだけど毎回毎回違う顔を見せる。Jaggar(強さ・心に訴える)Richards(弱さ・儚さ)このアンサンブルで成り立つ珠玉の一曲。


「Miss You」
~無くなることの無い探究心による産まれた曲~

大きく違った方向に舵を切れるのがSTONESの良さだ。方向転換に迷いはなく、何をやっても様になる。新しいものに完全に寄りかかるのではなく何処かにらしさを含ませて歩むことで新規のファンを取り込むと同時に古参を見捨てない素晴らしい構図。個人的にはMickも素晴らしいブルースハープを吹くと思っているが「Miss You」に関しては【Sugar Blue】というアメリカのブルースハープ奏者が吹いた求めた要求以上に完璧な演奏が収められている。

「Beast of Burden」
~相性抜群!Keith Richards✖️ Ron Wood〜

STONESの楽しみ方として1つの醍醐味でもあるKeithと相方のギターの絡み。年数だけで見てもBrian Jonesは7年。Mick Taylorはおよそ6年。そして現在まで続くようにRon Woodが務めている。それぞれの時代に良さがありまして各々好きな時代もあると思うのですが、先日WOWOWの方で「ロニー・ウッド・ストーリー ~運命に愛された男~」という映画を拝見させて頂いた時に、〈どっちが上手いギターを弾く?〉という問いにKeithもRonもお互いに自分だと回答しておりました笑 RonはもちろんKeithが自分だと言うことまで予測しており最高の関係性が見られた。

「Shattered」
~音楽に答えなんてない自由の教科書的ソング〜

1+1を10にも100にもできるのがSTONESだ。この早い言い回しで言葉遊びをする感じは何かラップ的な一面を感じるし、流行に乗ったパンク感も相まってこの頃のSTONESは良い意味で自由さが伺える。初期の頃売り出されていた不良というパブリックイメージが衰えていないことも伺えて、まだまだ元気だ。(ここからこのバンドは更に40年駆け抜けます笑)実際にセールスとしてもキャリアの中で1番売れたアルバムのラストを締めるナンバーだ。

「Before They Meke Me Run」
~彼を唯一追い詰めたものとの決別、再起〜

Keithを語る上で外せないのはクスリのお話。
ただそこから這い上がる為、自分を鼓舞し決意しまた1歩踏み出す為の応援歌だ。いっときはアンプの上には用意されており曲が終わる度に戻ってといったエピソードを聞いたことがあるくらい笑
STONESの存続が自身の薬問題で終わる可能性も秘めた時期を過ぎ、音楽が全てだと目が覚めたKeithの躍進は凄まじい。波瀾万丈すぎる生き様はしっかりと奏でる音色や声色に現れている。

「Emotional Rescue」
~新たなサウンド、ジャンルで80年代幕開け〜

「Miss You」に続けと発売されたディスコナンバーシングル。ほとんどファルセットで歌唱された挑戦的で激動の80年代の幕開けを予感させるナンバーだ。いわゆるディスコナンバーと聴いて個人的に想像したのは打ち込みでノる、これが流行だと思っていましたがSTONESのディスコは少し違くて何より特筆すべきなのはCharlieのドラミングだと思います。スネアの時にハットを抜くでお馴染みの奏法などなど様々な引き出しがCharlieのドラムにはありますがこの楽曲に関してもプレイスキルの高さが垣間見れる。

「Start Me Up」
~80年代オープンGによる追い討ち名曲〜

いっときは捨てられ放置され日の目を見ることの無かったデモナンバーが80年代のSTONES、いやライヴバンドSTONESを代表する楽曲になった。残り物でつくられた最高のリフものの評価は高く、ガツーンと一発で決めれるパワーがある。とりわけ最近ではアウトテイクやデモソングなどがスペシャル・エディションの様な形で発売されてはいるがまだまだあるでしょうねという感じです笑 下手したら作った事を忘れている様な楽曲もあるのではと思います笑
音が良くなって更にその当時のセッション音源を聴ける時代にはメンバーもファンも驚きなのだ。

「Waiting On A Friend」
~素晴らしき邦題。MVで垣間見える絆〜

元ネタは73年頃のセッションからあったと言われているアルバムのストック曲だった。最高のサックス奏者を迎えJazzテイストに様変わりした
この曲の肝の部分、サックスは名プレイヤー【Sonny Rollins】が吹いています。

邦題「友を待つ」という事で、こちらMVを。
撮影当時既に出逢いから20年ほどですが、今年バンドはデビュー60周年を迎え、MickとKeithの出逢いも必然的に半世紀以上のものになっています。二人の仲はこのあと第三次世界大戦とも言われるくらいギクシャクしますが、音楽で交わる親友はそんなに簡単に破綻しません。なぜならGlimmer Twinsは運命共同体です。

さぁ本日はここまでっ!!
第四夜は現体制に近づいたRon Woodの加入後の10曲!激動の60’s、70’sを過ぎ時代は80年代に突入。ここまでがざっとキャリア20年分という恐ろしさ笑
さぁ残り二夜!とくとご覧あれ🎶

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