わたしの手を強く、だれよりも強く握ったあの人は
暗くて、ひとりぼっちの小宇宙でわたしを離した。
影も残さず、綺麗に消えた。
ただ、美しい思い出と愛だけを残して。

踏んで蹴散らしたいその美しい思い出を、大事に、大切に、抱えながら
わたしはきっとこれからも
生きていくのだろう。

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