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支配するのは感情

たまにどうしても動けなくなる時がある。
それは前触れもなく、やってきて、歩いている途中で立ち止まってしまう。意識的に足を前に出さないと進めない。そんなことが、たまにある。

そんな時、確実に涙ぐむ。辛い思い出が蘇って、感情までもが蘇る。沢山泣いた夜を思い出して、その時に戻ったみたいに体も心もつらくて悲しい感情に支配される。

周りから見たら、いきなり止まって泣いてる奴なんて風に見られてしまうから、下を向きながらバレないように必死に足を動かす。ぎこちなく、忙しなく足を動かす。

できるだけ早く歩いて、家に着いた瞬間涙を解放してあげる。頭がクラクラするくらい泣いて、涙を出し切って、そのあとは普段の生活に戻ろうとする。

その辛い出来事が、今までの経験の中で群を抜いて感情に自分を支配されたことだったから、たまにぶり返すみたいに蘇る。

乗り越えたのに。1人で乗り越えてみせたのに。
それは、わたしの努力を一瞬で踏み躙るように蘇ってくる。

そんなこと言っても、普段は楽しく、基本全てのことを楽しんで生きている。だから、その分悲しみとか辛さが一気に押し寄せてくるのかもしれない。

人の喜怒哀楽の割合はみんな同じようになってるのかもしれない。濃度と時間で調整されながら。

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