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2022年春学期、始まりました。

先週からようやく2学期目が始まり、今学期の授業が定まりました。最初の2週間はオンラインなので、基本的には家にこもりきりなのですが、馴染みの子たちの顔が見えたりするだけですごく安心するし、逆に知り合いが誰もいない授業もあるので緊張してドキドキしたりしています。

最初は取りたい授業が人気すぎて心配だったのですが、なんだかんだ最後に滑り込めたりして、結局希望の授業は全部取れて大満足。しかも今学期の挑戦としては、他の学科の大学院の授業を2つ取りました。

授業はこんな感じ:

Public & Collaborative Services

「ビジネス戦略や公共サービスにどうデザインを取り入れるか」ということをテーマにしている別学部(“Transdisciplinary Design”)の大学院の授業。今のところ「社会を取り巻くサービスとは何ぞや」という序盤のディスカッションのみだけれども、今後はプロジェクトごとにインタビューやフィールドワークも行う(らしい)。自分が普段いる学部と全然雰囲気が違う上に、課題で読まないといけない文献の多さに驚いた。(学部時代のゼミも制作系だったので文献らしい文献に出くわしたのはこれが初めてかもしれない。)

Critical Reading and Writing 1

英語の単位が無事とれたので、ネイティブスピーカーの生徒と合流して行うライティングの授業。いろいろな小説やアート作品を分析できるようになることがテーマだけれども、今の所自分の経験をどうクリエイティブに文章で伝えるか、というクリエイティブ要素の方が強め。

Computational Form

テクノロジーにまつわるあらゆるインタラクティブデザインを手がける学部(“Design & Technology”)の大学院の授業。JavaScriptを中心に、プログラミングを使って新しいデザインをWeb上で作ったり、新しい表現を考える授業。すごく面白いけれども周りが元ゲームデザイナーやエンジニアの人ばかりなので、まだプログラミングを始めて半年の身としては一番頑張らないといけない授業かもしれない。かなり人気な授業で奇跡的に取れて嬉しい気持ちと、レベルが追いつけるか不安な気持ちが混ざっている。

CD Studio: Systems for Branding

自分でブランドスタジオを立ち上げている先生による、ブランディングに関わるデザインの基礎を学ぶクラス。元広告代理店の身としては、ブランディングのクリエイティブの面に関われるのがすごく楽しみ。

CD Studio: Motion Graphics

After Effectを使って動画を作る授業。個人的には「動画!作れるように!なりたい!」とずっと思っていたので念願の授業。ただ、アフターエフェクトが難しくて早速頭を抱えている。

Core 2: Typography & Interaction

これは前期に引き続き、タイポグラフィとインタラクティブデザインを学ぶ基礎的な必修科目。テーマに応じて本やウェブサイトを作っていくらしい。


前回と違って今回は早いもの順かつ大学院生の方が優先されて授業の登録が進むちょっと理不尽なシステム。その乗り越え方がアメリカならでは?かもしれないなと思ったので、今後の参考までにメモです。

気になる授業の先生がいたら、直接話を聞くこと。

学校側はルールの中でしか動けず、アドバイザーに聞いても「ルールだからその科目は履修できないよ」の一点張りをされ続けた時のこと。たまたま話した卒業生の人に相談したところ、学校には頼らず自分で先生にアプローチしろ、というアドバイスをもらいました。

そしてその時のポイントとしては、長々と用件を書くのではなく、「30分だけZoomでお時間いただけないでしょうか。」と聞くこと。相手も忙しいので、なるべく聞きたいことはまとめておくと、とても話が進みやすかったです。

これがやりたいんです!とひたすら言い続けること。

自分のレベルではもしかしたら身分不相応かもしれないと思う授業の交渉をする時のこと。正直自分ではまだ力量不足すぎて、今までの自分だったら「デザインがやりたいとか言ったら引かれるかな…」と遠慮していたけれども、自分のやりたいことを言うことで、後から全く予想もしていなかった人や展開に繋がったりしていきました。もちろんそれに向けた努力は必要だけれども、まずは言うこと、人に会うことが自分の希望を叶える一歩なんだと改めて思った。

ひたすら授業が空かないかチェックすること。

授業の履修システムはリアルタイムで空き状況が変わるので、地味だけれどもとにかく空きが出るまで待つこと。最初は「そんな変わらないだろう」と諦めモードだったものの、本当に変動しやすいようで、ある日取りたい授業にぽんっと空きが出たときはびっくりした。

ポートフォリオを作っておくこと。

授業の交渉をしているときに、ある教授からこんなことを言われた。

「大学院生ってよく『授業を履修してから作品を作ります。卒論に取り掛かります』って言うじゃない?あれ本当間違ってて、走りながら、作りながら考えないといけないのよ。時間とチャンスは待ってくれないし、自分の技量はとにかくやりながら考えて、試行錯誤することでしか上達しないんだから。」

本当にその通りで、だから「私なんかが…」と少しでも思っても、とにかく一歩、一行、一案でも自分の作品を作り、見せられる状態にしておくことが本当に大事なんだなと痛感した。

また朝4時に起きる生活が始まるのかと思うと今から震え初めていますが、自分の好きなこと、興味があることを学べるのは幸せなことだと思うので、今学期は何ができるようになるのかが楽しみです。また報告します。

頑張るぞう。

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