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パン耳ラスクという必殺技

娘1号の小学校には「おやじクラブ」なるものがある。
お父さんたち&お父さんOBの有志が主体となり、ウォークイベントやキャンプ・焼き芋など色々家庭単位では難しいイベントを企画してくれている。

そのおやじクラブのウォークイベントに参加して疲労困憊になった話しはまたの機会にするが、そのイベントの弁当に私はサンドイッチを作った。
何か美味しいサンドイッチを作りたいスイッチが入ってしまって、会社の昼休みにわざわざおいしいパン屋へ行って、角食パンを10枚切りにしてもらった。しかし、そのサンドイッチの話しもまたの機会にして、今日はそのあとの話しだ。

サンドイッチを作るときに、食パンのミミを包丁で切り落とした。まな板の上に残ったそれを見て、急に某舞妓さんマンガで必殺技のように出てくる「パン耳ラスク」を思い出した。そっとそのパン耳を集めてジップロックにしまい、ウォークイベントの翌日の午後、チャレンジすることにした。

さて、まず揚げ油に何を使うか、我が家の常備油は4種類
完熟オリーブオイル・緑果オリーブオイル・太白胡麻油・太香胡麻油
…どれもパン耳ラスクには合わない気がする。
かと言って揚げ物用のキャノーラ油もうーん…
とここでお菓子用に使っているココナッツオイルを思い出した!

小さい鍋にココナッツオイルを1.5cmぐらいの深さになるように入れ、
高音でパン耳を茶色くなるまで揚げてみた。
クッキングシートで簡易袋を作り、熱々のパン耳とグラニュー糖を入れた振り混ぜる。味見をする。
うまい!ココナッツの甘い香りとサクッとしたパン耳の香ばしさがやみつきになりそうだ。皿に盛って娘二人の前に出してみたら、瞬殺だった。

これのためにサンドイッチを作りたくなるぐらい美味かった。

揚げたあとの油は、漉してから冷蔵庫に仕舞った。
後日それを使ってパン耳を今度は揚げ焼きにしてみた。十分美味かった。
しばらく密かなブームになりそうである。

何となく、こういうお母さんが作ったり、家族で食べたりした美味しかったものって、記憶の底に沈んでいて自分が母になって「は!」とある瞬間に思い出したりする。
私のパン耳ラスクも娘たちにとってそういったものの一つになればいいな。

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