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インハウスデザイナーになって1年弱で思うこと 【#02】

前回の続きです。

デザイナーという職業は基本おすすめできない

私がこれまでやってきた経験からすると、デザイナーという職業に就くことはおすすめできません。非常に身体に悪い職業だと思っています

ドラッグストアのバイト→本社マーケティング部に抜擢→我流でイラレを覚える→都内デザイン会社に転職 まで前回の記事で書きました。

憧れのデザイン会社に転職できたのは良かったのですが、1年も経たないうちに、そのデザイン会社の経営が悪化してきました。

また、デザイン会社の宿命でもありますが、終電で帰って朝6時に起きて満員電車に乗り込むという生活に疲れ果てていました。

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意を決して帰郷

音楽活動は続けていましたが、たまにインディーズのサポートをしてギャラをもらうというくらいで、年齢的にも三十代を迎え、一区切りつけるには今しかないと思い始めました。

2009年に会社を辞め帰郷することにしました。

地元に帰ってからの就職活動は難航しましたが、求職中は田舎ののんびりした生活を過ごすことができ、少し自分の気力も回復しました。そんな中、またもやマーケティングの部署にいたことが買われ、地元の広告代理店に就職することができました。

田舎なら少しは仕事も緩やかかなと思っていたのですが、ここでも東京に負けないくらいの激務が待っていました。起きれないと怖いので床で1時間ほど仮眠をとるなんてこともしばしばでした。

その広告代理店にも陰りが見え始め、2016年に地元の印刷会社に転職。この会社も非常に…具体的に書くのもはばかられるので割愛しますが、まぁとにかく大変でした。

結果、年齢的なこともあったと思いますが、著しく体調を崩しました。自分はこの職業に向いてないのかもと思うようになりました。気づけばデザインの仕事をやり始めてから十数年が経っていました。

※以前の会社について色々と書いていますが、たしかに当時はものすごく辛かったんですが、それらがあったからこそ今の生活があるので、結果的によかったと思っています。

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デザインの仕事を辞めようと思った中、複数の会社さんからのお誘い

印刷の会社は、数ヶ月の休職を経て退職しました。デザイナーという仕事をしている限り、また体調を崩してしまうのは明白だと思っていました。

そんな折、以前から何度もお誘いを受けていた企業さんから再度お話がありました。その会社はデザイン会社や印刷会社ではなく、飲食関係の店舗を多く持つ企業さんで、広告代理店時代から大変お世話になっていました。

実はこの時、私が退職したことをなぜか色々な会社の方が知っていて、他にも数社のデザイン会社や印刷会社さんからお声をいただいていました。

すごく迷いました。人生でこんなに悩んだことはないくらいに悩みました。デザイナーとしてのキャリアや知識、感覚を失うのがとても怖かったんです。

それと、お誘いを受けたデザイン会社さんが以前から憧れていた会社で、デザイナーとしてこんなに嬉しいことはありませんでした。一流の会社から自分の力を認められたということは、デザインをやってきて本当に良かったと思う瞬間でした。

ただ、おそらくこれまでと同じ職種に就いてしまうと、また体調を崩すのは目に見えていました。

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2021年、インハウスデザイナーへ

滅多に私の仕事について口を出さない妻が、自分の体のことを考えるように言ってきました。それが決め手になったかもしれません。

やっと現在に戻ってきましたが、昨年私はインハウスデザイナーとして新しい生活を始めました。1年弱ほど経ちましたが、この判断は間違ってなかったと思います。

どうしても私のデザイナーとしての経歴を説明してからでないと書きにくかったので、長くなってしまいました。次回は今思うことを書いていこうと思います。

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