PERCHの聖月曜日 32日目
1935年1月18日、2月1日、クレーがタラを料理したこの2日間はFreitag、金曜日。キリスト教では受難の曜日である金曜日には、お肉をいただかないという古い習慣があります。今でもヨーロッパの大学の食堂では金曜日は魚のメニューを出しているところがほとんどです。金曜日にお魚を料理しているのは、クレーもこの習慣を意識してのことかもしれません。若い頃、釣りが大好きで、多くの魚の絵を描いたクレーですから、魚に対する思い入れは深かったはずです。
タラの水煮
材料・2人分
タラ2切れ、カリフラワー1/3個、ジャガイモ2〜3個、パセリ20g、ニンニク1片、お酒大さじ4、オリーブオイル大さじ2+大さじ4、バター10g、水300ccほど、塩適量、コショウ適量
作り方
1 タラに塩、コショウし、ペーパーナプキンで水気を十分にふき取る。
2 ジャガイモを一口大に切り、茹でておく。
3 フライパンにオリーブオイル大さじ2をひき、よく熱し、つぶしたニンニクと一緒にタラを両面焼く。
4 フライパンにみじん切りにしたパセリ、お酒、水を加え沸騰してきたらカリフラワーを入れ煮込む。火が通ったところでジャガイモを入れる。
5 タラの上に煮汁をかけながらよく煮る。煮汁がとろっとしてきたら、バターとオリーブオイル大さじ4をかけ、塩、コショウで味を調整し、ニンニクを取り除き、お皿にサーブする。
ーーー林綾野、新藤信、日本パウル・クレー協会『クレーの食卓』講談社,2009年,p109
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