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是枝裕和監督インタビュー

是枝裕和監督のインタビュー原稿を書きました。

『万引き家族』『誰も知らない』などの作品で知られる映画監督・是枝裕和さんの履歴書を深掘りします。人間の心の機微を丁寧に描いた作品で、世界中の映画ファンを魅了してきた是枝さん。そんな是枝さんの仕事人生を彩ってきたのは、数えきれない出会いと別れでした。テレビ番組のADとして映像の世界に入り、パルム・ドールを受賞するまでの、印象的なエピソードの数々を振り返ります。

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是枝監督とは下記、6冊の本をつくらせていただきました。

その関係でだいたいのことは聞いていますが、新しいインタビューをすれば初めて聞くエピソードや新しい言葉があって、何度やってもインタビューは楽しい。今回は、

いま、早稲田大学で映像の授業を担当しているのですが、学生に当時の話をすると「番組をつくったことで、何か世界が変わりましたか?」と訊かれるんですよ。制度や法律が変わったんですか、と。「いや、これをつくることで変わったのは、僕自身だよ」と答えるんだけど、そもそも番組を通じてつくり手が変わっていないのに、世界を変えようだなんて、おこがましいと僕は思うんです。

という言葉がとても心に残りました。

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なお、『映画を撮りながら考えたこと』は、企画立案から出版(2016年)まで8年かかりました。詳細はこちらにあります。

収められている作品(映画)は『海よりもまだ深く』まで。

監督からは「10年後に2冊目を」と言われています。10年後である2026年までには『三度目の殺人』『万引き家族』『真実』、ソン・ガンホ主演の次回作『브로커(ブローカー)』、その次の作品の計5作品はきっと公開されているわけで、この10年もまた、『幻の光』から『海よりもまだ深く』までの約20年にまったく引けを取らない、濃くて歩みをされているなあと思うのでした。絶対に続編出します。

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ありがたいことに、他にもいくつか取材・執筆をさせていただいています。





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