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あれからもう一年

今日、久しぶりにひどい鼻炎に苦しんだ。

鼻炎の理由を観察していくと、感情からきているものだった。
”悲しみと失望”、何に対してかな?と
体に聞いてみたら、旦那に対してだった。

まだ期待してたのかよ!ほんと、自分でも嫌になる。
しかも、ほんとに私は感情がそのまま体に出るのだと
改めて感じた。

最近また旦那が会社を辞めたいと言っていて
彼がやりたいと言っていたことがあり、
それを今日やる?と聞いたら、「う〜ん」という返事。

その状態を嫌ほどみてきたので
あ〜やっぱりやりたくないんだな、
愚痴だけ言いたいんだな、結局口だけなんだなと
がっかりしたのだ。

昨日、記事に「旦那は借金をしても、病気をしても助けてくれなかった」と書いたけれど、少し違うなと思い返した。
彼が助けてくれた時も確かにあった。

病気が発覚した時、彼は寄り添ってくれて、治療費も出してくれた。
しばらくは「今は休む時だ」と言って、
私を気遣ってくれたのも思い出した。

最初、私は自然療法で治療を進めていたが、思ったほどの結果が出ず、
西洋医学に切り替えた。
抗がん剤治療が1年を過ぎた頃から、お互いに心身ともに疲れてしまった。

その頃から何か大きく変わっていった気がする。

旦那にとっての転機は、私にお小遣いを渡した時だったそうだ。
彼は、私が働けず、好きなものを買えないだろうと考えて、
少しでも私の負担を減らそうとしたのだ。

そのお小遣いに感謝しつつ、私はそれをプレゼントや家のものに使った。なのに、感謝の気持ちが感じられなかったそうだ。

感謝の気持ちが感じられないどころか、
自分への文句や不満が止まらない私に彼はうんざりしたのだそうだ。

私にしたら、お金をくれたのはありがたいし、
その時にはお礼はした。
でも。体が治療の副作用でしんどい時には、洗い物くらい手伝って欲しい。
洗濯だってたたんでほしい。そう思っていたのだ。

旦那は家事を手伝うことなく、遊びに行ってしまう日々が続いた。
不満は募り、私たちの間には距離ができていった。

当時の私は、まだ旦那に依存していた。そして、彼もまた、家の閉塞感や仕事のストレス、私の病気の進展が見えないことへの不安から、外で飲むことで気持ちを発散していたのだろう。

私は病気で家にいることで社会と切り離され、心身のエネルギーがどんどん滞っていった。もともと働くことが苦痛だった私は、再び仕事を探す気力もなく、どこにも出口が見えない日々だった。

そんなある日、酔っ払った旦那が私にこう言った。「そろそろお前が働けよ。俺も仕事辞めたいし、今度はお前が支える番だろ?」

正直、今でもその言葉の意味がわからない。

確かに彼は、仕事の愚痴をずっとこぼしていた。
私は「タロットが得意なんだから、それで活動すれば?」と言ったが、
彼はそれだけでは生活が成り立たないと思っていた。
彼が望んでいたのは、家計を私に任せ、自分は好きに過ごしたいということだったのだろう。

その後、旦那の言われるがままに、私は嫌々ながら在宅でできる
電話占い師として働き始めた。
その直後、抗がん剤の副作用がさらに悪化し、ついに病院に抗がん剤治療をやめるよう申し出たところ、手術をすることになった。

手術が終わり、セカンドオピニオンを求めて別の病院に行ったが、
担当医からは小さい頃のトラウマを思い起こさせるほど
厳しく叱責された。「抗がん剤をしないなんてあり得ない」と責められ、
エビデンスに基づかない治療は受け入れられないという態度だった。

家に帰り、旦那にそのことを話すと、「でも、最終的には分子標的薬だけでいいって言われたんやろ?なんで病院変えたいん?」と冷たく言われ、
「もし病院変えるならお見舞いに行かへんから」とまで言われた。

その瞬間、私は心の中で「もう終わりだ」と悟った。
私の感じたことを否定する人とは一緒にいられない。
しばらくの間、毎日泣いて過ごしたが、
その中で「自分の人生は自分で切り開くしかない」という思いが芽生えた。

助けが必要な時に手を差し伸べられない人、
自分の気持ちに寄り添えない人を
手放すことは以前はとても怖かったが、
今ではもっと早く気づいていればよかったと思う。

実は病気になる前からも旦那の言葉の暴力は度々あり、
ふとした言葉で彼が急に怒り出すこともあった。

その度に私は「自分が悪いからだ」と感じ、謝ってきた。
何度も実家に帰ろうと思ったこともあった。

しかし、実家には虐待してきた親がいて、戻る場所も仕事もない。
だからこそ、私はここで自立しなければならないと強く決意したのだ。

フリーランスの仕事で経済的に自立できればと
試行錯誤してきたけど、
なかなかそこまでの売り上げに至らず
今もまだ旦那とは離れることができていない。

昨年、また彼から理不尽なことを言われ、
絶対に来年は一緒に居たくない!と
心に決めた。

そしてそれからもうすぐ一年が立とうとしている。




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