オーディションを片っ端から受け続ける。


とにかくアカデミーでレッスンは出来ても、プロの芸能事務所に入る事は容易ではなかった。
アカデミーでも芸能事務所の方がたまに来られるという噂はあれど、スカウトされるといった事は聞いた事が無かったから。

私はとにかく、また行動、行動、行動!
でも、神経衰弱があるので、無理しすぎない程度に自分の体調を見ながら、行ける範囲のオーディションには片っ端から受けに行った。

年齢制限があれど、その当時は実年齢よりも相当若く見られる事を武器に、
時には27歳だったのを20歳だと言ってオーディションに受けたり、
「これは何が何でも無理あるかなあ〜」と思いながら28歳の頃14歳だと言って大手事務所のオーディションを受けて、一次審査に合格したり、、、。
でも、やはり嘘は嘘なので、その後正直に話して、なかなか芸能事務所に所属はする事は出来なかった。

ただオーディションを片っ端から受けていく中で、また新たな素敵な言葉に出会う。
それは「日常をどう生きるかで、表舞台に立つ時にどう見えるかが決まる。」という事。

だから、私はオーディションの日も気合を入れてメイクやコーディネートを考えたけれど、日常をどう充実させて、素敵に生きるかを常に考えようと生きていた。


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