どうか、やさしく
1日が過ぎるのが速い。
1週間が過ぎるのが速い。
1ヶ月が過ぎるのが速い。
1年が過ぎるのが速い。
毎日毎日、一瞬ごとの記憶もあまりままならないまま時間が過ぎていくだけで、このままで良いのかしらと思う反面、もういっそのこと数年くらいが経ってしまえば良いのにとヤケクソにもなってしまったり。
一昨日の夏至の日の太陽を浴びながら歩いていたとき、たぶんこうやって、次の冬至の日もあっという間にやってくるんだろうなって思った。だって、この前の冬至の日がついこのあいだだったじゃんって思うもん。
わたしのマンションのベランダ側のお隣の空き地がね、とうとう売れたらしい。
土台作りやら足場組みやら、本格的に工事が始まったようで、朝早くから夕方まで作業の音が聞こえてくる。
作業員の声も聞こえてくる。結構しっかり聞こえてくる。次はあれ、その次はそれ ってね。
私が辛いのは、騒音じゃない。
作業現場の雰囲気が悪いのが、辛いのだ。
先輩らしき人が、下っぱの新人さんにあたりが強くて、もうそれはそれはびっくりするくらい強くて、聞いてて(聞こえてきて)、苦しくなる。聞いてる限りだと(聞こえてくる限り)だと、前に行ったことを覚えてないっぽいので、下っぱの人にも非はある。だとしても、だとしても、だとしても。
やめてあげてよ〜、ていうか せめて、こっちにまでその雰囲気の悪さ出してこないでよ〜。って思う。
そんなに強く言う必要ないじゃんね。
わかんないならわかんないって言えばいいじゃんね。
雰囲気が悪いせいで頑張れることも頑張れないじゃんね。
こっちがエネルギー吸い取られちゃうじゃんね。
17時を知らせる音楽とともに聞こえてくる、作業員二人のやりあい。
今日ももうこんな時間かと思いながら、こうしてまた明日も始まってはすぐにまた終わってくんだろうなと、
ベランダから見える、だいぶ組み立ての進んだ足場と工事現場を眺めてましたとさ。
明日もけんかされたら、いやだなぁ。。
どうか、やさしく。
一瞬で時間が経って、あの建物だって建ってくれたらいいのに。
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