堀井陽斗実

H&M(本音と妄言)

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 やっぱり、この短文では嚥下できない感情がある。WxYとは最近流行りのオシャレなナンバーではない。H.G.ウェルズのタイム・マシンで言うところのイーロイとモーロックたちが入り乱れて己の知り得たアンダーグラウンド知識を用いて鎬を削るクイズ大会である。私は露悪的な社会不適合者なので地底人側である。優勝には程遠かったが、頂点から離れているからといって社会に適合している証左にはならない。生きてきた中で多くの時間をその知識の収集に捧げた自覚がある。だからこそ結果が伴わなかったが故に半生

    • 女が氏をあらためる日

       私の嫌いな季節は梅雨だ。湿度は高いし風情のない雨は降るし知り合いは結婚をする。ジメジメとした陰気な私はジューンブライドなどという慣わしはカビでも生えて腐り散らせと感じてしまう。疎遠になった知人から郵便が届く。そこには「私たち結婚します」の文字。私に期待していることは一つ。ご祝儀を寄越せということだ。こんなご時世でよく挙式を開催しようと思ったな。人が集まらないから手当たり次第なのか。正論のような怒りと当てつけのような怒り、そして不快な湿度による怒り。どうして私の住所を知ってい

      • 競馬の暗部

         サラブレッドは儚く脆い存在だ。その走りは時に人々を熱狂させ時に落胆させる。そして時に痛惜の念を抱かせる。サラブレッドはその大柄な馬体をガラスの脚と呼ばれるほど細い4本で支えている。一つの脚に故障が発生してしまえば他の3本に大きな負担が掛かり他の病気を併発し苦しみ衰弱しながら死に至る。そのため大きな故障を発生した競走馬は予後不良と宣告され安楽死処分となる。競馬に携わる人ならば誰しもが目の当たりにも耳にもしたくない事故の当事者となってしまった馬を紹介する。 ① ジョワドヴィー

        • 自粛と血路

           2020年度は自粛ムードから始まった。私もNOTEの更新をしばらく自粛していた訳だがその沈黙を破らねばならない由々しき事態が発生した。要するに余りにも薄っぺらい人生をのうのうと生きていたためネタのストックが尽きていたがようやく思いの丈を綴ることのできる出来事が起きただけであるが。  今の薄暗い世の中を憂うのは限られた人々だけで良い。大衆が扇動され世の中に絶望する世の中は大変よろしくない。もちろんノーテンキに今まで通りライブを開催したり旅行したりというのは控えたほうが世のた

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