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頭の固い、甘くて優しい人へ

「自分の機嫌は自分で取りましょう。」

ただ怒りに任せて放ってしまったこの言葉。
本当はこんなことを伝えたかったわけではないです。
では、何を伝えたかったのか。
考えてみても、浮かんでくるものは特にありません。
特にないけれど、頭が固くて、甘くて優しいあなたへの言葉を書いてみようと思います。

あなたからの言葉を受け取った時、とても怒りが湧きました。
「甘いです」とか、
「私からいうことではないですけど、」という前置きとか、
「私ならこうします」とか、
「あなたが本気なら」とか、
僕が返事をした後の「すみませんでした」とか。
思い出してみると、むかつきます。
あなたのご立派なスピーチを聞かされた気分でした。

確かにあなたのスピーチは素晴らしい内容だったと思います。
でも、僕はそれを聞くことを望んでいませんでした。
あなたの独りよがりな自己主張、それを表したいという欲を満たすためだけ、そんなふうに感じました。
それでもあなたのスピーチに耳を貸す必要があったのでしょうか。
耳を貸したくないと思ってしまう僕は、器が小さくて素直じゃない人間なのかもしれません。

あなたの「自分の経験の中だけで判断し、自分の経験こそが何よりも正しいと信じているところ」が頭が固いと思いました。
甘いのはあなたも同じではないでしょうか。
こんなにも感情を動かすほどの暑苦しいメッセージを送れるあなたはまた、優しい人だとも思います。
こういうおせっかいに人は救われます。
僕は救われなかったのだけれど。

あなたが無邪気に好きに突っ走る、そんなスピーチなら聞いてみたいと思っています。



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