内発的動機付け【キャリア理論】

キャリアカウンセリングに関する理論の紹介と、それに対して感じたこと、考えたことを書いてみるシリーズです。

今回は、「内発的動機付け」について紹介します。

「アンダーマイニング効果」、この言葉聞いたことはありますか。

アンダーマイニング効果
ある行動に対して金銭という外的報酬が払われた場合、人のやる気を短期的に引き出すことは可能だが、報酬の効果は次第に弱まる。
また、長期的モチベーションは逆に失われる。

これは、エドワード・デシが提唱したものです。
デシは、「人は新しいことややりがいを求める傾向や、自身の能力を高め、発揮し、探求し、学ぶという傾向が備わっている」と主張しました。


皆さんにとって、モチベーションを高める方法は何でしょうか。

色々あると思います。
でも、デシの言うように外的な要因だけでは限界があり、そのモチベーションは長くは続かないのかもしれません。

僕自身は、「成長に向けて進んでいる実感を持てること」がモチベーションが高い状態であると自認しています。
なので、まさしく「新しいことを求め、学ぶ」ときにモチベーションが高くいられる、ということだと思います。
これは昔から認識していたわけではありません。
これまでの経験から、どんなときにモチベーション高くいられたかを振り返ってみた結果として、最近気づいたことです。

でも、今までの経験の全てがモチベーション高くやれてこれたか、と問われればそんなことはありませんし、
新しいことを求めてきたことが全て正しかったのかも正直分かりません。
「自分にとっての成長」というものをしっかりと見つめられずにいたときもあります。
ただ単純に新しいことに飛びついていたときもあります。


「自分のやりたいこと」や、「学んでみたいこと」、「自分のエネルギーを費やしたいこと」。
それらを見つけること。
それは簡単なことではないと僕は思います。
新しいことに触れることはできるけれど、それが自分の志となるものなのか分からなかったり、
「本当に自分のしたいことは何だろう。」と迷うこともあります。

また、自分の気持ちと向き合う時間というのは、意識して作らないとなかなか生み出せるものではありません。
なので、「自分の気持ち」というのが心の奥に眠ってしまうことがあるかもしれません。
そうすると、「自分のやりたいこと」、「学んでみたいこと」などは見つけづらくなってしまいます。


「人は新しいことややりがいを求める傾向や、自身の能力を高め、発揮し、探求し、学ぶという傾向が備わっている」

備わっている、というのは確かにそうだと思います。
それを自分のものにするためには、「自分にとっての成長、やりがいとは何であるのか」、「自分の本当の気持ち」を見つめることが必要だと思います。


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