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ザ・かつら《四コマ漫画+エッセイ》


今でこそかつら制作の技術革新で
パっと見それと見破られない物が出回っており、
もちろん私もそういったもの
を着用させて頂いている

禿げている事を隠したいのだから
見破られない事がマスト
それが「かつらの大事なお仕事」だろう

しかし当時私が初めて装着したそれは
つるりとした頭部を隠してはくれるものの
毛量が凄くあり、芸人の方がコントで
使用するおかっぱのあれにちかいものだった

「ザ・かつら」を被る生活は
なんとも憂鬱で面倒なことだ
写真を見ればなんとも言えず
顔を曇らせている私がいるはずだ

私にとってはやはりほの暗い思い出
もう何十年も当時の写真は見ていない
夫にも見せたことが無い。

もしかしたらニッコリ笑っていた
かもしれないし
その時の私を「可愛いじゃん」
思えるかもしれない
今度確かめてみたいと思う。


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