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納豆と焼き鳥を与えておけば大丈夫です

おでこと心の広いシャツ屋です。

自分がやってるブランドの紹介をすることはあっても、「窪田健吾個人」の自己紹介ってここ最近していない。
でも、おしゃべりって相手の事を少しでも知ってると楽しいですよね。
ということで、自問自答を声に出したような形式で自己紹介しますので、お会いしたら色々つっこんでください。笑

出身は?

出身を聞かれると、ちょっと迷う自分がいます。
住んでいる時間が一番長いのは間違いなく東京。今も緑に囲まれた武蔵野市某所でせっせとシャツを縫っています。

でも、生まれは長崎県島原市。海に囲まれた半島で、魚や海藻が美味しく、懐かしい雰囲気がある良いところです。
知ったような口ですが、島原に住んだ期間はほんのわずかで、大人になってからも数回しか訪れていません。
ふとした事から、もうちょっと歴史も含めて島原の事を知りたいな〜という気持ちがでてきていて、これはまた改めて書こうと思います。

海外経験は?

小さい頃で大きかったのはロンドンに4年住んだ事。正直、この頃の記憶はわずかなのですが、今の自分を形成する上で大切な要素となっていることは間違いないです。

学生時代にアメリカのフィラデルフィアに留学しましたが、ほとんど遊んでいたも同然です(美術館やギャラリーに通いつめてました…)。

英語も、当時はそれで夢を見るくらい喋れたし、日本語を使わないと頭に余裕ができるんですね。スペイン語もある程度まで一年で習得して、メキシコに一人旅したりしてました。今となっては…ああ…。

音楽の話してもいいですか?

音楽は、専門的な知識はないし、歴史とか系譜とか弱くて浅く広く雑食です。
なので、好きなミュージシャンを並べると、ぐちゃぐちゃな感じです。

ROVO、toe、battles、HAIM、赤い公園、rage against the machine、lotus、エレファントカシマシ、DYGL、NakamuraEmi、安藤裕子、YMO、Steve Reich、Spangle Call Lilli Line...etc(順不同だし思い出せてないのもある)

しかし、こんなラインナップになったのは間違いなくあれとあれの影響です。
一つ目はかつて高円寺にあったレンタルCD屋さん「SMALL MUSIC」。もう一つはJ-wave

特に勉強させてもらったな、と思うのが「SMALL MUSIC」。お店の方が書くライナーに任せて色んなジャンルを手当たり次第に借りまくりました。
うっかり延滞しちゃっても、延滞料金の半額を金券で返してくれるという対応。
「次は延滞しないでね♡」みたいな感じだったのでしょうか。笑

フジロックの前には、予習復習のために通うペースがいつもの倍になったのが思い出されます…(5年以上行ってないな、フジロック…)

服好きはいつから?

これは正確にはわからないんですけど、おそらく高校生になってからだと思います。
部活のコーチが服好きで、遊びに連れていってもらううちに「かっこいいもの着たいな」と思うように。
雑誌に載っているものは手が届かないので、古着や両親のお下がりが中心でした。

そしてこれらを材料に服いじりを始めた青年が、、今はシャツ屋として活動しています。

なんでシャツだったの?

好きなアイテムなのになんかしっくりこない。
これが納得いかなくて、就職活動をするときに吉祥寺の若林シャツにシャツをオーダーしてから僕の人生が変わったと言ってもいいかもしれません。

初めてのオーダーはかなり緊張しました。
というのも、正直お店の中にお客さんがいるのを見たことがなかったからです。笑
恐る恐る引き戸をガラガラっと開けて、久しぶりに発した「御免くださ〜い…」という言葉。

でも、奥から出てこられた方はとても優しく、丁寧に僕の話を聞いて、疑問に答えてくれました。
そして、(学校の制服を作る時を除いて)人生初の採寸を経験しました。
「こんなところも測るのか…!」と、びっくりしながら直立不動。多分息止まってました。
そして完成したシャツに袖を通すと、タイトなのに動ける…!!!?
しっくり、、、きてる。感動でした。

それから就職も決まり、仕事用のシャツはすべて若林シャツで作りました。
…仕事用のシャツは。
そう、普段着のシャツではまだしっくりこない日々が続いていました。
「良いけど違う」そんな感じです。

そうして自分で作っては試すようになるわけです。
会社員をしながら自分で自分用に作っていたシャツは、今思うとイマイチだったわけですが、自分なりに「どうすればどうなるのか」を探る行為は、単純に楽しいものでした。

ここあたりから、「着る楽しみ」と「作る楽しみ」がいい具合にブレンドしてきたように思います。
と、ちょっと長くなってきたので終わりますが、僕は毎日納豆を食べながら、妻と息子(2歳)と元気に暮らしています。(突然)

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オーダーという業態を選んだ時点で「無駄なものを作らない」が頭にありました。これまでもこれからも、ちゃんと袖を通して着倒してもらえるシャツ作りを続けていきたいと思います。