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事(こと)を感じる旅


京都駅から新幹線で約2時間、
到着したのは熱海駅です。

今回の訪問で痛感したのは「熱海を訪れている」という意識の欠落です。

熱海が旅の目的地であったことは間違いありませんが、
滞在中に「熱海」を意識することはなかった、
といっても過言ではありません。

「サンビーチから見る花火」のはずが...


宿泊地として選んだ熱海温泉もそうですが、
ブランドイメージを一新したとして、
少なくとも私にとっては、目の前に広がる今の景色がすべてでした。

案内を見間違えたため、花火を体感することはできませんでしたが、
それでも満足度は低下していません。

朝日に照らされるサンビーチ



「花火を楽しむ」が、旅の目的ではなく、訪れた場所で魅力を発掘する。
これこそが、本来の旅の楽しみ方であることを確認しました。 


景色を楽しむことも重要ですが、それよりも大切なのは「事を楽しむこと」なのです。

ハード依存から脱却し、ソフトに移行するというのが、今後の旅に求められるのではないでしょうか。

「十国峠から見る富士山」のはずが...



富士山を見るために観光スポットにも足を運びましたが、夢は叶いませんでした。



事前にスケジュールを調整し、現地を訪れることも旅の醍醐味ですが、
地元で暮らす人々から話を聞き、お勧めの場所を訪れるという「行き当たりばったりの旅」というのも、激動する社会を生きる我々にとって重要であり、最高の贅沢となります。

ホロニック(セトレ)において提供すべきものは、「日常を忘れる」ための機会提供ではないでしょうか。

忙しいからこそ、敢えて時間を浪費する。
無駄に時間を使っているのではなく、ゆとりを楽しむという意味です。

贅沢な暇つぶしって、プレミアム感があって素敵です。
時間に追われることなく、マイペースで自分だけの時間を過ごす。

これこそが、至福の時であり、その実現のためにホロニックができることを行う。


難題であることは間違いありませんが、
そうだからこそ、取り組む価値があるのだと思います。

新幹線の車窓から見る圧倒感な存在感

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