たぶんあの時は伝説を造りたかったんだ
3/26,雨のケーズデンキスタジアムでした。甲府戦。
6戦未勝利。リーグ戦通算300勝まであとひとつ!で開幕を迎えたところ、1勝がとおい、、、
勝ちたい気持ちは痛いほどよくわかる。
でも球技である以上、試合をするには相手というものがいるわけで。
相手をどう上回るか、自分たちに何ができるのかを見定めたうえで、適切な手を繰り出さなければスコアにはつながらない。それがサッカーであれば、全部がつながらないと点にならないのが、もどかしい。
裏を返せば、どんなに悪くともつながれば点になるかもしれない、ということでもあるわけで。力の差はあっても、4点以上差がつくことはまれだし、ましてや10点以上差がつくことはさらに希少。
だからこそ、「これ、1点取ればわからなくない?」がサッカーのだいご味だったりする。
甲府戦は、それが如実に出た試合だった。
雨降り、2点ビハインド、未勝利という様々なはインドが重なったうえで。
77分、寺沼選手のゴールが決まった瞬間。
「もう1点取れば、分からない」最高のシチュエーション。
自分の心拍数は、最高潮に達していた。
アウェー秋田戦の同点ゴールでもここまでの数字には、ならなかった。(100前後)
このまま逆転すれば、、
生涯語り継がれるであろう、伝説が生まれる場に立ち会えるかもしれない!!
と想いが脳内で駆け巡る。
そうなると、脳内はもうサンボマスターのライブよろしく、
「伝説つくれるひとーーーーー!?」
「お前ら、、今日は伝説をつくりにきたんだろーーーーー!?」
「伝説!伝説!!伝説!!!伝説!!!」
山口さんのMCとサンボマスターの曲が自分の脳内で鳴り響く。
そんな人は自分だけだろうけど(笑)←
ともかく、リードされたとしても、こういった高ぶる気持ちにさせてくれる競技はサッカー以外ありえない。
確かに、ピーターウタカは強力だった。鵜木選手が試合直前でけがをするというアクシデントもあった。
でも、1点差まで迫ったじゃないか。ビハインドを跳ね返そうとしたじゃないか。
雨降りでピッチは滑りやすい。アクシデントも起こりやすい。
ならば。
何かあるかもしれない。
そう信じて、雨の中スタンドで声を響かせられたことは何よりの宝物である。
選手に不安があるなら、僕たちサポーターが少しでも、声を手拍子を届けることで、その不安を取り除いてあげたい。背中を押したい。
そして、試合中に期待をちゃんと持てるからこそ、水戸という若いチームに、早く勝ち点3をプレゼントしてあげたい。
そう思って、自分はお金を払って、スタンドにいる。
声援を届ける、現場で応援するというスペシャルな行為にそのものに、お金を払う価値があるから。
開幕から6戦未勝利という単語は重い十字架の様かもしれないけれど、
とらえ方によっては、こんなに支えがいのある、応援しがいのある状況はなかなかない、と思う。
残留争いに巻き込まれた2015年シーズンを思い出す、という人もいるだろう。自分もその一人だ。
ホーム最終戦の三島のゴール。
今でも伝説だ。
あの時のように、苦しい時こそ、伝説が生まれるかもしれない。それが今年かも。
そう思って、今週末もその次も、できる限りの声援を送る。
支えがいのある今シーズンは、これからが本番だ。