【How to】帽子いっぱいの草花
こんにちは、いけばな作家の柊月(しゅうげつ)です。ご訪問くださりどうもありがとうございます。
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絶叫短歌歌人、福島泰樹先生の短歌絶叫コンサート(毎月10日、吉祥寺曼荼羅)の添えばなをしております。5月は寺山修司の月。作詞の歌に、草花いっぱいに花を摘む、下りがあります。寺山修司へのオマージュです。目指すは上の写真となります。
コンテナ(花器)は麦わら帽子、花留めは吸水性スポンジです。水漏れしないように厚いビニール袋を仕込みます。処理が少し乱暴ですが、ステージ花なので遠目から見て見栄えがあること、幕が上がるまで水が下がらないこと、が優先となります。
大輪のシャクヤクが用意されていますが、作品のコンセプトから外れていますので、小ぶりのものを使いました。その小ぶりのものさえ、外しました。構造上の焦点が不要と判断したためです。
※ナルコユリ(植物図鑑での一般和名はアマドコロのことです)。ナルコユリを一般和名とする種は別にあります。
野花を中心に活けたいので、ナルコユリは花々の間に詰めることにしました。切り分けます。葉の向きがバラバラなので、その向きに合わせて切り分けると裏表がそろいます。敢えて裏も表も混ぜた作品にするのも、ひと味違うものができますよ。
シャクヤク、ドクダミ、ギシギシを入れました。その後、シラン、ナデシコ、ヒメジョオン、ブタナ(タンポポを入れたかったのですが、暗所で花が閉じてしまいます)、ノビル、チガヤを入れると分かった時点で、シャクヤクは没だと思いました。また、ステージ花にしては、色が地味です。大きな薄紅色のシャクヤクは、もっと作風に合わなくなってしまいます。
乙女に仕上がりました。これで完成でもいいのですが、お客様は、ライヴのオーディエンスです。ステージに当てるスポットライトの明暗に配慮し、花材の色でささやかな光を表現します。黄色を入れます。白い花は、作品の穴になりがちです。黄色またはオレンジ色を選ぶといいでしょう。
明るくなったと思いますが、いかがでしょうか。
さて…
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