見出し画像

【How to】帽子いっぱいの草花

こんにちは、いけばな作家の柊月(しゅうげつ)です。ご訪問くださりどうもありがとうございます。
いけばなのオンラインレッスン、タロット占いを承ります。
メール hollymoon624@gmail.com にてお問合せくださいませ。
時々動画を載せています。

このアカウントでは、有料代わりに、投げ銭でご支援いただけると、アーティストは助かります。
https://note.com/holly215moon
https://www.youtube.com/channel/UCUdky6YVlNdS6vYsF18GrDw


画像1

絶叫短歌歌人、福島泰樹先生の短歌絶叫コンサート(毎月10日、吉祥寺曼荼羅)の添えばなをしております。5月は寺山修司の月。作詞の歌に、草花いっぱいに花を摘む、下りがあります。寺山修司へのオマージュです。目指すは上の写真となります。

画像2

コンテナ(花器)は麦わら帽子、花留めは吸水性スポンジです。水漏れしないように厚いビニール袋を仕込みます。処理が少し乱暴ですが、ステージ花なので遠目から見て見栄えがあること、幕が上がるまで水が下がらないこと、が優先となります。

大輪のシャクヤクが用意されていますが、作品のコンセプトから外れていますので、小ぶりのものを使いました。その小ぶりのものさえ、外しました。構造上の焦点が不要と判断したためです。

画像4

画像5

画像3

※ナルコユリ(植物図鑑での一般和名はアマドコロのことです)。ナルコユリを一般和名とする種は別にあります。

野花を中心に活けたいので、ナルコユリは花々の間に詰めることにしました。切り分けます。葉の向きがバラバラなので、その向きに合わせて切り分けると裏表がそろいます。敢えて裏も表も混ぜた作品にするのも、ひと味違うものができますよ。

画像6

シャクヤク、ドクダミ、ギシギシを入れました。その後、シラン、ナデシコ、ヒメジョオン、ブタナ(タンポポを入れたかったのですが、暗所で花が閉じてしまいます)、ノビル、チガヤを入れると分かった時点で、シャクヤクは没だと思いました。また、ステージ花にしては、色が地味です。大きな薄紅色のシャクヤクは、もっと作風に合わなくなってしまいます。

画像7

乙女に仕上がりました。これで完成でもいいのですが、お客様は、ライヴのオーディエンスです。ステージに当てるスポットライトの明暗に配慮し、花材の色でささやかな光を表現します。黄色を入れます。白い花は、作品の穴になりがちです。黄色またはオレンジ色を選ぶといいでしょう。

画像8

明るくなったと思いますが、いかがでしょうか。

さて…

ここから先は

556字 / 4画像

¥ 500

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?