FP1級実技(面接)試験 Part1(2022.10.1)

※注意 本記事に記載されている答えが正解とは
    限りません。私のその時の考えていたこと
    等も記載されております。読みづらいとは
    思いますが、あくまで、記録して残してお
    こうと思いますので、ご了承願います。

 Part2の面接を終え、控室に戻り精神を落ち着けて呼ばれるのを待ちます。Part2から始まっておりますので、気になる方はPart2の記事から見ていただければ幸いです。

 名前が呼ばれ読み込みの席へ。Part1を読み進めます。まずは問題の問われ方。例年と同じで、家族関係の図があってっと。問題読み込もう!

 「ふむふむ。今会社はうまくいってます。大口の案件もとれそうです。子供に事業を引き継がせることを考えています。ですが、従業員75名いるけど、70名を割り込みそうだと。」「これは株式の評価額のあたりで関係あるのかな。売上高は15億円。売上も従業員も割り込んでしまうと株式評価額が上がってしまうから、早めに移転しておくのを推奨するとかいう流れなのかな?次へ進もう。」

 「Aさんが持ってる車両置き場に倉庫を建てたい。車両置き場は青空駐車場だけど、倉庫が建てば小規模宅地の特例が使えそうだな。」

 「あとは、社宅に住んでいるけど、会社を退職した後も社宅に住みたい。社宅は含み損抱えてるな。役員退職金と相殺すればいいかな。後貸付金100M。これも併せて相殺すればいいかな」←この時壮大な勘違いしてました。貸付金と役員退職金での相殺はおかしいやろ。。。

 「長女に金融資産を残したい。相続の際には会社関係のものは長男で金融資産は長女。教育資金の特例とか使えるかな。代償分割のことも考えておかないと。」

 っとこんな感じで問題を読み進め、メモを取り、ある程度話はまとまりそうだなという印象でした。やはりPart2が難問だったのでPart1はオーソドックスなのかなといった印象。少し早めに整理を終え、呼ばれるのを待ちます。

 そして呼ばれて面接室へ。ここからは面接官を「面」、私を「ほ」で会話内容等を記載していきます。

ほ「失礼します。ほーりーと申します。よろしくお願いします。」

面「アルコール消毒をしてお座りください。」

面「では、設例を読んでいただいたと思いますが、Aさんからの相談内容および問題点に項目だけで結構ですので、できる限りたくさん上げてください。」

ほ「はい。事業承継税制の活用、資産承継をどうするか、車両置き場の土地活用、貸付金の処理、社宅の取り扱い、小規模宅地の特例が使えるか、円滑な遺産相続、納税資金の確保、金庫株の活用、生命保険の活用、教育資金贈与の特例の活用、などなど(もう少し上げましたが、忘れました)」

面「たくさん上げていただいてありがとうございます。ではほーりーさんがその中で1番初めに提案したい内容はどれですか。」←そういう質問されるのか;;

ほ「はい、事業承継税制を活用した株式の移転についてです。」

面「これは活用できそうですか。?」

ほ「はい、活用できます。」

面「活用できそうですよね。では適用要件について教えてください。」

ほ「2024年3月31日までに特例承継計画を都道県知事に提出し確認を受け、経営承継円滑化法に基づく都道府県知事の認定を受けます。後継者は役員になってから3年経過することが必要ですが後継者は満たしています。」

面「これを使った際に気を付けることはありますか。」←多分このようなニュアンスだったと思います。そしてここから少し勘違い。。。

ほ「はい、本件については会社が今後従業員70名割ってしまうとの話があります。従業員が減った場合、売上高に影響がでる可能性がありますので、売上高も15億円を下回った場合は大会社から中会社に・・・」

面「あ、そうではなくて、特例使った後に何か注意する点です。」

ほ「あ、失礼しました。使った後ですか・・・。えっと特例活用後は5年間は毎年都道県知事に年次報告書、税務署に継続届け出書の提出を行わなければなりません。その際には各種専門家も関わりますし、事務負担ならびに費用負担のコストがかかります。」←特例から外れた場合の猶予税額の納付や利子税の話も言えたらよかった。反省。

面「そうですね。では先程言いかけていただきましたが、今回大会社から中会社の大に変わった場合どのようなことに注意が必要ですか。」

ほ「はい。株式の評価額が大会社から中会社の大に変わった場合、増加しますので、移転に際して注意が必要です。」

面「そうですね。株価の評価はどうなりますか。」

ほ「はい、中会社の大の場合には類似業種比準価格方式×0.9と純資産価格方式×0.1の式で折衷案となります。大会社の場合は純資産価格方式での・・・あ、失礼しました。類似業種比準価格方式での計算となります。」←この言い間違えあたりは面接試験独特の緊張感からくるものか。。。

面「そうですね。次に土地活用についても上げていただいていたと思いますが、その点についてはどうお考えですか。」

ほ「はい、現在車両置き場に倉庫を建築するという話となっています。現在の車両置き場については青空駐車場ですので小規模宅地の特例が活用できませんが、倉庫等を建築した場合は小規模宅地の特例が活用できますので、相続税の対策になります。」

面「そうですね。、では次に社宅についても取り上げていただいたと思いますが、こちらについては何かアドバイスできることはありますか。」

ほ「はい、社宅については時価と簿価に差額があり、含み損があります。Aさんは社宅で今後も生活したいとの意向ですので、Aさんに支給される予定の役員退職金と相殺します。その際に貸付金についても一緒に相殺します←(これは間違ってます;;)。含み損を顕在化できれば株価の引き下げ対策にもつながります。」

面「そうですね。では、役員退職金の適正額についておしえてください。」

ほ「はい、最終役員報酬月額×役員在籍年数×功績倍率です。」

面「そうですね。では少し話は戻りますが、事業承継税制を活用し株式を移転させるお話をしていただきました。仮に事業承継税制のデメリットを勘案して、特例活用をしない場合、何か方法はありますか。」

ほ「えっと・・・(少し考える)。時間はかかりますが、暦年課税や、相続時精算課税制度を使います。」

面「相続時精算課税制度の課税関係はどうなりますか。

ほ「はい、2500万円を超えた場合は一律20%の贈与税がかかります。」

面「使う際の注意点はありますか。」

ほ「はい、一度使用した場合には暦年課税を使えなくなります。」

面「そうですね・・・(ここで面接官は手元資料にひとつひとつチェックし話をしていない内容がないか確認している感じでした。)」

面「あ、先程貸付金についてあげていただきましたが、その内容について教えてください。」

ほ「はい、貸付金100Mと役員退職金の適正額が同一程度であれば、相殺します。」

面「あれ?相殺?貸付金と役員退職金はできないんじゃ・・・」

ほ「(あ。。。間違えてる)し、失礼しました。えっと。。。あまり期間もないので効果は薄いかもしれませんが、役員報酬を削減して、その分を貸付金からの返済という形をとり、貸付金を少しでも減らすようにします。」←焦ってしまいこれが精いっぱいでした。。。社宅を時価で、貸付金と相殺し残りをDESとかで提案できればよかったのかなと後になって思いました。貸付金を放棄してもらうという方法もあるかもしれませんが、その場合法人に債務免除益?がかかるかと思いますので、相続税対策との兼ね合いで計算は必要かと思います。(ここについては調べてないので誤答の可能性あります。)

面「わかりました。では最後にFPと職業倫理について項目だけあげてください。」

ほ「顧客利益の優先、守秘義務の順守、顧客への説明義務、コンプライアンスの徹底、インフォームド・コンセント、FP自身の能力の啓発です。」

面「本設例でほーりーさんが一番重要視する項目はどれですか。」

ほ「はい、インフォームド・コンセントです。」

面「それはどうしてですか。」

ほ「今回相続税の対策や各種特例など様々な事例が考えられます。親族を含めてきちんと説明を行い同意を得た上で話を進める必要がありますので、重要項目としました。」←この途中で12分のアラームなりました。

面「面接は以上です。お疲れさまでした。」

ほ「ありがとうございました。失礼いたします。」退室。

その後待機室に戻り私が最後でしたので、13時頃の解散となりました。

「やっとおわったー!!Part2が何とも言えないが、とりあえず、キャッチボールはある程度成立したはず!後は、言ってることが間違ってないかだけど、、、もうとりあえずやり切ったー!!」なんてことを思ってました。

 その後受験者の同じグループの方と話をしましたが、やはりPart2が皆さん苦戦しておられました。面接官も私は温厚な印象でしたが、かなり詰められたような話をされていた方もいらっしゃったので、もしかすると圧迫パターンだったのかもしれません。

 この面接試験のために、諸先輩方にアドバイスをいただいたり、twitter仲間と2か月間程度ZOOM勉強会や模擬面接を行いました。普通であれば孤独な試験勉強で正解がわからない試験ですが、いろいろな方に助けられて本当に感謝しています。

 試験結果についてはまだわかりませんが、合格でも不合格でもnoteに過去記載していただいた記事に非常に助けられたので、記事を残したいと思います。

 かなり長文で読みづらいかとは思いますが、これから面接試験を受けられる方に参考になれば幸いです。

 とりあえず。。。受かってほしい!!!

以上です。


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