京都発の青春ギターロック。20年代に生きる若者が90年代ロックの影響をハイクオリティーなソングライティングで鳴らす。「この最新バンドがすごい！」 vol. 167（2024.4.19）オートコード、Transit My Youth

2024年4月19日 16:50

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オートコード

過去のEP2作品も好評だった京都の大学生ギターロックバンド。20年代に生きる若者が90年代ロックの影響をハイクオリティーなソングライティングで鳴らす。
京都発の青春ギターロック！

10曲入りの1stフルアルバムがリリースされました。
過去2作のEPでは見えなかった新たな魅力と、
片鱗を見せてきた作曲センスの実力を、はっきりと見せてきたような印象です！

あと今作には「ウィーザーは僕の日々を歌う」という曲もあるのですが、
このバンドのWeezer好き、その本気度が今までより強く伝わって来る作品でもある。

「はるかぜ」「ゲゲゲ」「ビバ！俳句クラブ」で聴ける不協和な響きのギターワークはWeezerの青盤を連想させる。
「ウィーザーは僕の日々を歌う」のイントロははっきりとオマージュですし、「ゲゲゲ」のコードワークは「say it ain't so」だと思います。

それ以外に聞きどころだと思ったのは次の二曲。
「少年と月」
エモ/ポストロックの影響を伺わせるようなリズムとサウンド。意外性がありました。

「はるかぜ」
しっとりとしたギター、ファルセットも使った歌声の、もの悲しい美しいメロディーの曲。
豪快なギターサウンドと歌声が持ち味と思っていましたが、彼らが持っている繊細さにも気付かせてくれるような曲です。

2017年結成の大阪のパワーポップバンド五人組。
アルバムとしては、なんと四年ぶりとなるフルアルバムがリリースされました。
アルバムタイトルはRepechageで、意味は「敗者復活戦」
そしてアルバム一曲目は「反撃開始」というところからは、彼らの決意が伝わってくるよう。

このバンドのトレードマークのシンセパワーポップの他に前作で見せたガレージロックテイスト、彼ら流のポストパンク・リバイバルのような曲もある。

アルバム名からは一見、自虐や皮肉めいた印象を受けるけれど、新曲にはどれもこれまでの曲と違う新たな要素があって、
そこからはバンドの前向きな姿勢、反撃開始のアティチュードが伝わってくる気がしました！

彼らの王道であるシンセパワーポップ・ナンバー「LUCKY」
あとソングライターモリノの苦悩と決意が伝わってくるような歌詞が良い「ロックンロール」
この辺が個人的にオススメ曲です！

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