普遍性と音楽的な刺激を高次元で併せ持つ、そういうタイプのアーティストだと思います。Death Cab for Cutieとかくるりと比較したくなる存在だと思いますがどうでしょう。「この最新バンドがすごい！」 vol. 161（2024.3.15）Walm、サブマリン
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Walm
前作が当店でヒットしたソロ・アーティストです。
Ayumi NakamuraからWalmへと名義を改めての新作がリリースされたばかり。
ちなみに POINT HOPE 、 The Chimney Sweeperのメンバーという経歴の持ち主です。
前作はUngulatesからのリリースでしたが、今作はFLAKE RECORDS のレーベルからのリリースとなりました。
前作もすごく好きだったんですが、今作も良いです！
このバンドが普遍性と音楽的な刺激を高次元で併せ持つ、そういうタイプのバンドだと言う事を強く認識させられました。そんな作品！
Death Cab for CutieとかThe ShinsなどのUSインディーバンドや、
くるりや ゆうらん船などと比較したくなる存在だと思いますがどうでしょう。
前作よりも電子音の存在感が大きく、
エレクトロポップ、フォークトロニカな印象が強くなっていますが、
逆にこの雰囲気が好きという人も多いのでは。
特にEP前半はエレクトロ/アンビエントな空気感が強く、
cwondoやkabanaguといったトラックメイカーの作風にも通じるような。
とはいえ穏やかな歌声とメロディーがこの人の音楽の核なのは、やっぱり間違いないと思いますし、そこが本当に素晴らしいアーティストです。
ちなみに今作のコンセプトは「移動」なんだとか。
それこそ、まるで窓の向こうの景色が次々と移り変わるかのように、シームレスに音色が変化していく。そんなカラフルな作品でもあると思います。
サブマリン
デモ音源も大変好評だった京都発の4人組。
ここまでの活動の集大成となるEPがもうすぐリリースされます。
ちなみに以前紹介したTHE HAMIDA SHE'Sやコロブチカと同じく、
このバンドも京都の音楽サークル ロックコミューン所属です。
世の中の流行とは一線を画すような、
隠喩を多用した淡い青春と希望の歌詞。
豪快で力強いロックンロールなリードギター、そして芳醇なコーラス。
彼らが好きなのはoasisやスピッツや家主といったバンド。
流行とは距離を置いたぶん、それらのバンドに通じるタイムレスな魅力を手に入れているようなギターロックには、めちゃくちゃ好感持てます。
今回のEPを五曲通して聞くと、デモ音源よりも一層強くこのバンドの持つ個性がはっきりと見えてきた気がします。
文学的な美しさを持つ歌詞に、繊細で淡い印象の歌声とメロディーのセンチメンタルなギターロック。
そんな個性の確立を感じる良い作品。
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