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2023年スパイスの旅

新年あけましておめでとうございます。樋口実沙です。
ついに2023年がはじまりました。そう、インドにスパイスの旅に出る1年のはじまりです。

ここでは1年間、スパイスが日本に届くまでのストーリーをお届けしていこうと思います。

私はアジア太平洋地域の社会課題解決に取り組むチェンジメーカーを支援するNGOに所属しながら、食の持続可能性に関するプロジェクトに関わり、ライフワークを「カレー活動家」として「カレー×社会課題」を軸に活動をしてきました。

1年間、インドのスパイス農家を巡ると決めた理由

遡ること1年前、ある雑誌の取材で沖縄でスパイスを育てているスター農家、芳野さんのもとに伺いました。さまざまなスパイスを育て、沖縄産にこだわったミックススパイスの商品開発までしている芳野さん。種まきから収穫、出荷まで日々試行錯誤する日々…。雑誌のインタビューを終えて、マスタードシードが実った畑を歩きながら、彼は「インドではどうやってスパイスが作られてるのかな?」と言いました。

インドであろうが日本であろうが、農家やスパイスの種類によって千差万別であるに違いないけれど、スパイスの生産、消費、輸出ともに世界最大の規模を誇るインドには、まだ世の中に知られていない伝統的な手法やイノベーション、そして課題があるのではないか?そんな風に、芳野さんに投げかけられた問いは、日に日に私の中で大きくなっていったのです。

スパイスの旅の手がかりを探して

インドはここ数年、さまざまなスパイスの生産が急速に伸びているそうです。2020年から2021 年のスパイスの輸出額は+17%、輸出量で+30%の成長を記録し、史上最高に達したといいます。(IBEF調べ)

昨年は日本国内でスパイスの輸入やレストラン関係者など、様々な方にヒアリングさせていただきながら、じっくりと旅の計画を立てていきました。そして2023年元旦、旅の祈願と、スパイスの輸入販売に詳しいインド人に出会うため、茨城県にあるヒンドゥー教の寺院を訪問しました。

常総線・宗道駅から徒歩圏内に突如現るヒンドゥー教寺院

元スーパーマーケットの広大な土地を活用して設立された寺院に、ひっきりなしにインド人が参拝にやってくる様子に驚きつつ、寺院のオーナーから3名のスパイスの事業をしているインド人をつないでいただきました。

聞くとモディ首相就任以降、政府機関で輸出開発、加工法の改良等による品質向上、特定のスパイスの検査、品質等に関する証明書の発行、研修等を行うことにより、日本側での輸入がしやすい環境が整ってきたといいます。それまでは輸入したスパイスが日本側の基準に見合わず、やむなく廃棄をしたこともあったそうです(涙)

そんなスパイス輸入に関する裏話にはじまり、最初の訪問先である南インドのスパイス農家や、タミル語の日本語通訳ができる知り合いがいるという方にも出会えて、幸先の良い2023年のスタートを切りました。

とはいえきっと困難の方が多い1年になると思いますので、ぜひ応援していただけると嬉しいです!!!(ぜひnoteをフォローして続報をお楽しみください)

皆さまにとって、実り多き1年になりますように。

2023年元旦 樋口実沙


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