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【思索】マッサージ体験から考えた肉体と個人と組織のフラクタル

あまりにひどい肩と首の凝りに、久しぶりにマッサージに行ってきた。
これまではあまりお世話になっていなかったのだが、30歳を迎えた瞬間に大きな怪我に見舞われたこともあり、これからは心身のケアにも投資をしていこうと思っていたというのも理由である。

久しぶりすぎて少しどきどきしながら入店。
笑顔が素敵な方が担当とわかり、ホッと一息。

マッサージが始まってからは驚きだった。
「何か毎日スポーツとか筋トレとかされてますか?」→毎日ストレッチ&筋トレ
「PC仕事多めですか?」→毎日6時間以上はPCを触っている
「お客様、左利きですか?」→左利き!

言われること、大体当たっている。
もちろんある程度の定型句もあると思うが、左利きまで当たったのには驚いた。分かる人には、肉体というのは本人が思っている以上に雄弁なようだ。

体の状態について尋ねると、
「腰回りが張っていますが、そこから影響して肩・首、お尻・太もももだいぶ張ってました」
たしかに12月初旬に軽めのぎっくり腰のような症状が出て少し安静にしていたのだが、その影響が1ヶ月後に首肩に出てきたというのには驚いた。

腰回りが張ると、庇ったり変な動きになり、その前後の肩周りやお尻周りも影響を受けて張っていく。そうすると、どんどん体全体が重くなり、さらに他の部位にも影響が出る。。。という悪循環があるようだ。

かといって、私の腰回りが元々悪いのかというと、そうでもなく、要因として考えられるのは普段のPC中心の作業や、偏った筋トレが要因での疲労蓄積だと思われる。

反対に首周りをほぐすことで、頭皮や背中や腰回りも緩む。
今朝、いつもの通り開脚をしていると、柔軟性がいつもよりもはるかにアップしていることに驚いた。なんだかアイディアや思索もいつもよりも明快に動いている気もする。

この経験を振り返っていた時に、ふと“組織や個人内でもフラクタル(相似形)と見ることができるのではないか”と思った。

組織においてある部署(もしくはメンバー)の調子がよくないと、その周囲の部署や上司部下同僚にも何かしらの緊張感や不快感、違和感が伝播し、影響が広がっていく。気づけば部署や組織全体の雰囲気が悪くなっていたり、調子が悪くなっている。
しかし元を辿ると、要因としてその原因となった部署や個人が「悪」というよりも、その人や部署の内面的状況や、外部環境からの影響によってそういった行動やスタンスになってしまっているということは多い。

一個人の中の心と体と頭の関係においても、心技体のどこかに不安やもやもやがあると、他も影響を受け、パフォーマンスが低下したり思うように考えられなかったりする。
そして最初の不安やもやもやは、内面的事情や、外部環境との関係性で生まれている。

それぞれがゆるやかにつながっていて、相互に影響しあっている。

マッサージ体験と肉体の変化から感じたことは、それを第三者の存在によって捉えることができるようになるということと、どこか一箇所からでいいので、ゆるめてみる、ほぐしてみることで、何かしらの変容が生まれるということ。

組織で言えば、該当部署でも周辺部署からでも、一旦通常業務から離れて非日常の中で対話する時間をとってみたり、レクリエーションを通して関係性を変化させてみる。
個人で言えば、めちゃくちゃ寝てみたり、PCを手放してスポーツをしたり、反対に本を読んだり思索する時間をとってみたり。

そういう「ゆるめる」機会をつくることが、ただのリラックス以上に、周囲に影響を及ぼしていく可能性があるのではないかと思った。

全は一、一は全。
あらゆるものはつながっており、それ自体単独で存在するものはないという考えが浮かんできたところで、一旦終了。

この思索に至ったのも、マッサージ体験が頭をほぐしてくれたお陰だろう、という言い訳を携え、次回のマッサージも楽しみに行って来たいと思う。

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