_Dota2_はじめてのゲーム大会火の車運営記録_前編_

【Dota2】はじめてのゲーム大会火の車運営記録

*おことわり*
この記事は“Dota2”というゲームを既に知っている人向けのモノになっているので、そこの知識に関しては各自でググる(死語)なりして貰えると助かります。簡単に言うならLoLです。

この記事は、僕が「ダンボールカップ」という、Dota2の1Day大会を主催・運営した時の記録について、書き記したものです。

ちなみにダンボールカップは、最終的に大会当日のTwitch視聴者数約80人*を達成したりと、中々に良い成績を残せました。

*他のゲームの視聴者数からするとあまり多くないと感じるかもしれませんが、日本人プレイヤーの人口が少ないDota2の配信で視聴者が80人も居るのは、中々に凄い事です

今後、そういう個人主催のゲーム大会をやってみたいと思っている人の参考になれば幸いです。宜しくどうぞ。

1.参加者を集めよう

大会開催の動機はこちらの記事の冒頭部分にあるので、詳しくはそちらを読んで頂くとして、僕らが大会を開催しようと決めた時、まず最初に行った事は「参加者の募集」です。

今回はちょっと特殊なケースで、共同主催のいろは唄さんのツイートに賛同する人が多い状態からのスタートだったので、初動はあまり期間を空けず、話題の冷めていないツイートに繋げる形での参加告知を行いました。

その結果、2日で20名弱の参加者を集める事が出来ました。話題の熱が冷めぬ内に参加者の募集をすると、割とウケる事がよくわかりました。

2.大会ルールを決めよう

参加者の募集を行っている間、裏で大会のルール作りを行いました。

大会ルールの作成を優先した理由は「安全第一で大会の運営を進めたかった」からです。何かトラブルが起きた際の言い訳を先に用意しておいた方が、後々の問題への対処が楽になると考えたのです。

・・・(ここから余談)・・・

インターネットには、どうやっても分かり会えない人が沢山居ます。日本のDota2界隈も例外ではなく、500人程しかアクティブユーザーが居ない狭い界隈ではありますが、そういう類の人が居ないと言い切る事は出来ません。

というのは、僕が実際に昔、そういう人とトラブルになった事があるからです。この記事を読んでいる人の中にも、同じ様な経験がある人は、それなりに居るんじゃないかなと思います。

そういう人達とのトラブルを避ける為にも、まずはルールを作って、こちらの防衛手段を確保した方が良いと思ったのです(簡単に言うと、応募規約に「暴言やらで他の参加者に不快な思いさせたら追放するよ」等々の条件を盛り込みました)。

・・・

さて、ここまで聞くと、ルール作りが順調に進んだかの様に感じられるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ難航しました。

理由は、ルールの書き方が全然分からなかったからです。

で、結局どうしたのかと言うと、まらカップという、他の日本のDota2大会のルールを参考にして、そこに独自の改変を加えて、ダンボールカップ専用のルールを完成させました。
これに関しては、大会主催者のまらさんに直接お願いをしに行きました。この時まらさんがOKしてくれていなかったら、恐らくダンボールカップは途中で頓挫してたと思います。ありがたや…。

そんな訳なので、皆さんもゲーム大会のルール作りに迷った時は、既にある他大会の主催者さんに、ルールを参考にしてもいいか、お願いをしに行くと良いと思います。勿論、上手くいくとは限りませんが、一人で悩み続けて頓挫しちゃうよりかは、遥かに建設的な手段だと思います。

3.チームの振り分け&開催日決定

さて、参加者も20名弱集まり、ルールも出来ました。そして次に行ったのが、参加者へのアンケート(ゲーム内レートと希望ポジションの調査)と、チームの振り分け、そして開催日の決定です。

今回のダンボールカップでは、プレイヤーのレートを参考にチームを2つに分けて、レートが釣り合ったチーム同士での試合を行う、というのが、大会のウリとなっていました(まあちょっと問題アリましたが)。

その為、まずはアンケート(Googleフォーム)によってプレイヤー個々人の内部レート(MMR)の調査を行いました。この時、ついでに希望ポジション(MidとかOffとかCarryとか)も同時に聞いておいて、いざチームを組んでみたらMidできる人が誰も居ない!という事態が起きない様に配慮も行いました。

更に、ここまで開催日について何も決めていなかったので、アンケート項目に「開催日の希望調査」を盛り込んで、参加者の人が都合の良い日を探りました。ただこれは正直宜しくなかったと思っていて、ここで都合がつかなくて参加を断念した方も数名居ました。その為、今後は大会の開催告知時に、こちらで日程も決めた上で参加者の募集を行う方針でいく事にしました。

4.縛りルールの導入

今回のダンボールカップでは、初心者から上級者まで、実力差が大きく異なるプレイヤー達が、1つのチームの中にごちゃ混ぜで組み込まれ、そのごちゃ混ぜチーム同士で試合を行う、という形式を取っていました。

簡単に言うと、新参&古参vs新参&古参みたいな、そんな感じの構図になってたわけです。

しかし、このままの状態で試合を行うと、古参プレイヤーが新参プレイヤーをけちょんけちょんにして、ゲームを壊してしまう可能性がありました。そこで主催の僕らは、古参プレイヤーの方々に、ゲーム上の縛りを導入する事にしました。
そうすれば、プレイヤー間の力量差を、多少なりとも軽減出来ると考えたからです。

そんな訳で導入された縛りルールがコチラ↓

①ファースト・セカンドピック縛り
対象プレイヤーは、ヒーローピック時に、チーム内で1番目、もしくは2番目にピックを行う。
②ヒーロープール縛り
対象プレイヤーは、ヒーローのピック時に、主催側が事前に選んだヒーローの中から1キャラ選んで、ヒーローのピックを行う。

以上、2つの縛りルールを導入しました。


…しましたが、正直、これが上手く作用していたかどうかは、微妙な所でありました。

これについては、今後の課題点としてより深く考える必要があると思ってます。皆さんからも何かアイデアありましたら、こちらの記事のコメント欄とかに書いといて下さい。助かりますので。

5.大会当日

さて、チーム・ルール・開催日が決まりました。後はもう大会を行うのみです。やったね。

と思われたその矢先、大会当日に関して、大きな問題点が立ちはだかりました。そう。実況・解説どうしよう問題です。

Dota2に限らず、多くのE-Sportsタイトルの大会では、実況と解説が大会配信時に居て、試合の状況を視聴者に分かりやすく説明するのが通例(?)となっています。今回のダンボールカップでも、大会時はTwitchにて配信を行う予定をしていたので、実況と解説をする人が必要だったのですが、最終的にはこれを自分たちで行う事にしました。理由は簡単で、他に頼めそうな人が居なかったからです。

ですが、この選択は非常にまずいものでした。何故なら、実況と解説のお仕事は、ぶっつけ本番で出来るほど生半可なものではないからです。そのゲームに対する豊富な知識を基にした、的確なコメントは勿論のこと、試合時のカメラワークの技術なども要求されます。また、試合の事前準備(試合のルーム作成などの手順)を行いながらの司会進行もしなければなりません。

僕らはこれを、配信開始前に20分少々確認した程度でしたので、案の定配信時に色々とトラブルが発生しました。一覧にするとこんな感じ。

①ルーム作成後の先攻・後攻決定の仕方がわからずグダる。
②試合中のゲームデータ(お金/経験値量など)の見せ方がめちゃくちゃ下手。
③カメラワークが壊滅的に悪く、どうでも良いところばかり見せている。
④実況と解説がまったく機能していない(状況説明しか出来てない)。
⑤5分遅延がある事を忘れ、配信上で不自然な終わり方をしてしまう。
(配信上だとまだ喋っているのに、突然配信が終わり視聴者困惑)

とまあ、散々でした。皆さんも配信をするときは、事前の準備を怠習い様にしましょう。僕らの二の舞になります。

ただ一応、試合進行だけはトラブルなく、事前のタイムスケジュール通りに進行することができました。不幸中の幸いだと思います。まぁそれが出来てなかったら本当にダメダメですが...。よかったです。

おまけ:Discordについて

ほとんどの大会で活用されているとは思いますが、僕らが今回主催したダンボールカップでも、Discordサーバーを活用して、大会の連絡事項などを告知しました。また、大会当日のチーム毎のVCチャンネルなども、こちらで用意したものを使って頂きました。

ここに、実際に使用したダンボールカップのDiscordサーバーへのリンクを貼っておきます。9月頃に閉鎖予定ですが、それまでは開いてますので、興味がある方は是非覗きに行ってみてください。また、もし何か質問等ありましたら、こちらのNote記事のコメント欄にお願い致します。出来る範囲でお答えします。宜しくどうぞ。

まとめ

いかがでしたか?(量産系ブログ)
以上がDota2個人主催大会ダンボールカップの運営記録になります。

初めての大会運営で、開催前から「今回は僕らもこういうの初めてだし、小規模なもので色々探りつつ、出来る範囲でやってみましょう」と、共同主催のいろはさんと話をしていたのですが、正直、それでも結構大変でした。ですが終わってみて「まあでも割となんとかなるもんだな」とも思いました。

その理由は、やはり多くの人に助けの手を伸ばしてもらえたからです。僕ら二人で最初から最後までやっていたら、途中で頓挫していた気がしなくもないのです。ですが、困ったときに人に聞いたり、逆にアドバイスを貰えたからこそ、そうやって助けてくれた人たちの為にも、最後までやりきらなくてはいけないなと感じ、モチベーションを維持することができました。

改めまして皆さん、本当にありがとうございました。


おわり

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