36歳芸人のとりとめのない日常4。
こんばんは、永遠なんていうものはありません、トゥインクル・コーポレーション所属の単独屋、ジャパネーズのウネモトモネで御座います。
9日目。
早いもんで2022年11月も3日目を終えようとしておりますよ。えらいこっちゃえらいこっちゃ、言うてる間に単独ライブ本番の日が来ちゃいまっせ。もう本当ならば0距離で単独ライブづくりと向き合いたいのですけれど、生活費を稼ぐ為にもう少しだけアルバイトにも時間を割く。でも9日からは全部休み取らせてもらった。今年ラストの単独合宿。気合い入れて臨みます。
11月1日。朝から水道メータ検針のアルバイト。今月から完全に衣替え。厚手のブルゾンのような制服。ズボンの方は夏用とか冬用ないから中にパッチを履いて対応。暑がりだし寒がりだし面倒臭い身体だ。新宿区の某マンションの25階から10階まで130件くらいのメータを読む。25階の窓からはV-1とかバッシュの近くにあるあの空に融けていっているような色合いの超高層ビルが視えた。同じ景色をくるくる周りながら25階から10階まで。100均で買った小さいライトで手元を照らしながら、数字を読んでは機械に打ち込み、出て来たお知らせ票を千切ってポストに投函。かれこれもう5年くらいやっているだろうか。随分と慣れたものである。
帰宅してからはその日読み始めた大槻ケンヂさんの「新興宗教オモイデ教」が面白過ぎてずっと読んでいた。本の感想はまた別の記事で綴ろうと思うので此処では割愛。オーケンさんの小説に関するざっくりとした感想やウネモトモネと読書についてはこちらの記事を参照。
ちなみに「ぺらぺら」というのは「薄っぺら」という意味と「ぺらぺら饒舌に喋っているように」というふたつの意味が掛かっている。本当にどうでもいい情報。
夜更かししてテレビを視ていたら、うちの事務所の先輩・街裏ぴんくさんが遂に「フリースタイルティーチャー」に出演されていた。ぴんくさんはHIP HOPとかラップにとても造形が深いイメージだったので「いつか出演されて欲しいなぁ…。」と常々思っていたのでめちゃくちゃ嬉しかったですね。アイデンティティ田島さんとの異色の対決。愉しみ。
そうやって夜更かしをし過ぎたが故に翌朝はバイト遅刻ギリギリで目が覚めた。スマホのアラームなんてちっとも聴こえなかった。セット自体はしていた。5分置き20回くらいセットしていた。でもちっとも聴こえなかった。だからきっとぼこくまちゃんがモフモフの手でポフポフと僕の顔を叩いて起こしてくれたのだろう。感謝。
11月2日の朝も同じく水道メータ検針のアルバイト。この日検針に行ったマンションの管理人のおっちゃんはとても気さくな人でよく他愛のない会話をする。この日はとても天気がよく、それこそ雲ひとつ無い晴天だった。「天気いいっすね。」と僕が言うと「そうだよぉ。こんな日はもう仕事なんかほっぽり出してどっか行きたいよなぁ。」と。この管理人のおっちゃんは住民さんからも親しまれていて、いつも愉しそうに御仕事をしている印象だったから「あ、おっちゃんにも仕事サボりたいって気持ちあるんだ。」と思い、なんだかちょっと嬉しかった。この日は180件くらいのメータを検針。
アルバイトを終えて帰宅。単独に向けてダイエットを始めたからお昼ご飯はコンビニで買った「タンパク質が取れる!」と謳っているサンドイッチだけ。そしてちょっと身体を休めているとマネージャーさんからLINEに画像が届いていた。今月11月23日開催の単独公演『井000OFF』のオフィシャルグッズのサンプル画像。
めちゃくちゃ良かった。けれども冬用にとパーカーを作るという話だったがパーカーが無い。訊けば僕の送ったデザインがA4縦サイズが故にフロントにプリントするとポケットが邪魔になってとても小さくなってしまうという。販売開始までもう少し時間があるということだったので、急遽A4横サイズのデザインを新たに描くことに決めた。
僕はA4サイズのイラストを描くとき、ここ数年ずっと「エトランジェ・ディ・コスタリカ」という文具メーカー(?)のアイボリー、厚口の紙を使っている。この紙の質感、色合い、厚さが非常に好みなのだ。しかし手元にストックが無くなっていて、先月の事務所ライブの時に下北沢の三省堂で買い足した。が、家に帰って確認すると間違えて「中厚口」を購入してしまっていた。色合いや質感は問題ないのだけれど、厚さと重さが物足りない。なので今月の事務所ライブの時にでもまた買いに行こうと考えていた。
しかし上記のような流れで急遽イラストを描くことになったので、もう日も暮れていたけれど、下北沢に向かうことにした。三省堂の営業時間は21時まで。まだギリギリ間に合う。夜空の中、家を出て最寄り駅へと向かう。以前はライブに沢山出演していたので、こんなことざらにあった。けれども何だか久しぶりで、ちょっとだけワクワクしている自分が居た。
西武新宿線と小田急線に揺られて下北沢に到着。19時40分くらいだったろうか。三省堂へ行き商品を探す。が、無い。僕が前に間違えて購入した「中厚口」はまだまだ沢山在庫がある。が、その横のスペース。おそらく「厚口」が置いてあったであろう場所がぽっかりと空いていた。そうか。思い出した。前に買った時もこの棚は空っぽだったんだ。だから僕は迷わずに「中厚口」を買ったんだ。ということは既に在庫を切らしている?店員さんに訊いても良かったのだけれど、本屋がメインだから文具のことはあまり把握されてないかもな、なんて気を遣ってしまい結局訊けず。とりあえずコピックだけ数本購入して店を出た。
「新宿の世界堂になら置いているかも。」と思い、ネットで営業時間を検索。20時閉店。この時点で既に19時55分くらい。今日の所は諦めるしかない。小田急線に揺られながら、スマホを使って「エトランジェ・ディ・コスタリカ 厚口 A4 アイボリー」を検索。しかし、ネットショップでもどこもかしこも「品切れ」となっている。「これはひょっとして廃番になってしまっているのか?」と不安になりながら帰宅。そして「エトランジェ・ディ・コスタリカ」の日本の本社は広島県の福山市にあると知る。そうだったのか。
夜ご飯は豆のサラダとハイボール。翌日は祝日でバイトが休みなので堂々と夜更かし。noteを更新しようかと少し書き進めたが、思う様に筆が進まず下書き保存。その後はハイボールを呑みながら録っておいた「水曜日のダウンタウン」を視たり、江戸川乱歩先生の小説を読んだりして過ごした。
果たしてウネモトモネは「エトランジェ・ディ・コスタリカ A4サイズ 厚口 アイボリー」に出逢うことが出来るのか。それはまた次のnoteで。
そんな2022年11月1日と2022年11月2日の36歳芸人のとりとめのない日常でした。