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好きな映画 5選

思いつく限りで、ふらふら書いてみる。




二十日鼠と人間(1992年版)
ジョン・スタインベックの小説が映像化された作品のリメイク?かな。ジョン・マルコビッチの方。

夢と弾圧。傲慢と偏見。暴力と金。大恐慌時代(1930年代)のアメリカのプリミティブな様相と、そこで生きる人々の表情が非常に細かく描写されている。ラストまで緊張の連続で、最後には哀しいほどに刹那的な緩和が待っている。優しさは悲しさ、悲しさは優しさ。ラストはひょっとしたら「物事は白と黒だけではない」という大きな救いを提示しているのかもしれない。

消化不良というか、やるせない気持ちになるラストなんだけど、これって今の日本でも構造的には毎日発生してると思うので、ぜひ観てほしい。主役の二人を自分の中で抱えている二律背反に置換して考えるのもいいと思う。
インターステラー
愛と宇宙をこんなに美しく繋げちゃったよ!ってなったやつ。愛っていう生き物の内面にあるものと、宇宙っていう森羅万象の外側にあるものがこんなに綺麗に繋がるなんて。各惑星やブラックホール、「事象の地平面の外側」など最新の科学的知見を基にした描写も圧巻で、、、想像通りなんだけど、理解を超えてくる。だけど「分かる」。娯楽的SF映画としても一級品だと思うし、誰かにとってはバイブルにすらなり得るかもしれないなと思った。
アイアムサム
問答無用の涙。それしか言えない。知的障害者へのスポットライトの当て方としては美しすぎるという声もあるけれど、それはまあ映画だからいいじゃんね。ラブとクールとハッピーと、それが洋画の大事な要素だもの。憎たらしいほどのアメリカナイズが含まれていた方がいい。

観るたびに6リットルくらい泣く。

バタフライエフェクト
インターステラーを観るまでは、自分の中でSFモノの一位だったな。どうあがいても未来は主人公が思うようには改変されなくて、それって結局現在という点に焦点を当てても一緒なんだよな。ならば、今を精一杯やるしかないじゃん!と思わせてくれる映画。場面転換や時系列も矛盾が少なくて、とても観やすいのもいいよね。ラストは切なくも爽やかなのがいい。
スタンドバイミー
広辞苑の「ノスタルジー」のところにあらすじを載せてもいいくらいの名作。若き日のリヴァー・フェニックスがまた良いんだよなあ。秘密基地、橋の上の線路、野犬、野営、ヒルの沼、死体、年上の不良、解散、、、作中の描写が一つ一つの絵画のように集められ、画廊となって自分の頭の引き出しに大事に保管されている。大切な映画。


パッと思いつく限りで、Twitterのフォロワーさんのリクエストにお応えして書いてみた。

書いてみたら、もっと好きな映画があるしこれから好きになれそうな映画もあるし、もっと書きたくなったし。でも、それはまた今度。

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