学食日記 #3 ソースカツ丼

本日は、対面での授業がない。そう、正真正銘、学食を食べるために学校に来た。


さて、本日のメニューはソースカツ丼。みそ汁付き。二日連続のカツ。なぜか毎日似たようなものばかり食べている気がする。これが好みということなのか。


いただきます。


まずは、カツからいただく。カツカレーのカツとはまた違った味わい。ここではカツが、生き生きしている。そう、ここではあくまで主役はカツ。邪魔するものはいない。


カツとお米の間には、キャベツが敷いてある。緩衝地帯といったところか。そんなことはお構いなく、ソースがお米に染みている。これがまた美味い。歌人、松尾芭蕉がこのソースカツ丼を食べたら、こう詠んだかもしれない。

「閑さや米に染み入るソースの味」


みそ汁には、ワカメと油揚げが入っている。ワカメと油揚げを一緒に食べるのは、みそ汁ぐらいだろう。あらゆる具材もみそ汁に入れば、不思議と喧嘩しない気がする。だから、みそ汁が世界一平和な食べ物と言っても過言ではない。


これはベタかもしれないが、カツ丼と言ったら刑事ドラマを思い浮かべる。最後は、松尾芭蕉の名作をつまらない形で、引用してしまったことへの謝罪の気持ちを持って食べることにする。一気に違ったものを食べているように感じた。


ごちそうさまでした。
今日もスッキリした気分で、席を立つ。

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