学食日記 #1 揚げ鶏 油淋鶏ソース

投稿初日の今日は、比較的空いていた。雨だったからだろうか、それとも元から少ないのかは分からない。まぁ、すぐに買えたから良しとしよう。というのも、昨日はものすごく混んでいた。15-20人ほどが列に並んでいた。待っているのも楽しいが、すぐに買えるに越したことはない。

そんなことを言っている間に、完成した料理を受け取る。



メニューは、揚げ鶏、油淋鶏ソース

メインの揚げ鶏の下には千切りキャベツが敷いてある。その他に、ご飯、味噌汁がついてくる。セルフサービスの緑茶を入れて席に着く。



肉厚の鶏、鶏、鶏。笑い出さないように注意ながら、まず1口。口いっぱいに広がる鶏の旨み。あまりにお腹がすいていたので鶏肉を先に食べてしまったが、私はいつも味噌汁から飲み、胃を落ち着かせてから食べ始める。



そういえば、昨日は山賊チキンステーキにしたので、2日連続の鶏肉。けれど、鶏も衣があると食感や味が不思議なくらい別物に感じる。



そんなとき、前の席に人が座ってきた。3人組らしかった。次の授業の課題が終わっていないのか、斜め前に座った人は食べずにパソコンと向かい合っていた。私の前に座った人は、揚げ鶏を運んできた。改めて見ると、というほど時間が経っていないが、美味しそうに見えた。



前の人も揚げ鶏から食べ始めた。やはり、あの揚げ鶏を前にして、味噌汁から頂こうなんて考えていた私が間違っていたのかもしれない。



私の前に座ったのは、3、4歳年上のように見えた。まぁ、人は見かけより若いこともあるので、なんとも言えないが、、、。答え合わせをするわけにはいかないので、そういうことにしておこう。



前の人は、揚げ鶏をどんどん食べ進めていた。お米とのペース配分が気になるところだが、自分の食事に集中。味噌汁を挟むことで、リセットされて最後まで新鮮な気持ちで食べることが出来る。味噌汁がなくなったら緑茶で代用。あっという間に食べ終わってしまった。まぁ時間にしたら、20分たっていたのだが、、、



ふと前の人を見ると、揚げ鶏が残り1切れなのに、お米が半分以上残っている。ここから巻き返せるのか。最後の1切を持ち上げたそのとき、横の友達に話しかけられ、落としてしまった。お盆の上だったというのが不幸中の幸い。その鶏を一口で食べ試合終了。



人生というのは、思わぬ所で予想外のことが起こる。だから不測の事態に備えなければならない、という人がいるが、これは疑問に思う。そもそも備えられたら不測の事態ではないし、あれこれ考えすぎると、それだけでいっぱいになってしまう。お気づきの方もいるかもしれないが、これはやらない自分への言い訳である。備えるに越したことはない。



席を立とうとしたとき、油淋鶏ー、あと6人でーす、という声が聞こえてきた。食べた終えた後に関係ないが、もう少し座っていることにした。あと5人です、あと3人です、あと2人で終わります、どんどん迫ってくるラスト。この時には、そのカウントダウンを待っている自分がいた。だがいくら待っても一向に進まない。帰るときには、完売の張り紙が貼ってあった。


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