学食日記 #2 カツカレー

今日も比較的空いていた。というより、空いているときに行ったというのが適切である。授業が終わったらすぐに学食へ向かうので、空いているはずである。


さて、今日のメニューはカツカレー。電車に乗っているとき、横の席に座ってきたら思わず降りてしまいそうなくらいの威圧感だ。食べなくても、衣がサクッとしているのが分かる。


いただきます。


まずはカツを1口。やはり正解。サクッとした衣、そして中には旨みが詰まったお肉。肉だけでも美味しいし、特別感があるのに、あえて衣で隠してしまうという、やはりカツを初めて作った人は天才なのかもしれない。


このカツは、完全に切れていないというのが特徴である。あくまで学食なので、提供までのスピードが求められる。カツが繋がっていれば、カレーに一気に乗せることが出来る。ここまで考えられている学食だ、美味しいはずである。


もう1つのメイン、カレーを1口。なぜか落ち着く。中辛といったところか。辛いのが苦手な人には辛く感じるし、辛いのが得意な人には物足りない辛さだ。まぁ、だいたいそうだろ、と言われたらそれまでだが、それがカレーだと思う。メートル原器のように、カレーの辛さの基準、名付けてカレー原器があれば、簡単に表せるかもしれない。


今更だが、実はこのカレー、ビーフカレーである。しかも、すごいことはメニューにはカレーとしか書いていないことだ。ビーフカレーのビーフを押さないのは、日本でここだけかもしれない。学食の名物の1つになっている。


ところで、カツカレーのメインとはカレーなのだろうか、カツなのだろうか。私はカツカレーといっているのだから、メインはカレーだと思う。でもカツを目当てに頼んだ人にとってのメインは、カツになるのだろうか。テレビか雑誌かでアンケートを取ってもらいたいものだ。そのときは是非、カレー、カレーに清き一票をお願いします。


そういえば、前に座っている人、福神漬けを残していた。食べないのかと思ったが、最後にまとめて食べた。嫌いなものを残していたのか、1番好きなものを最後まで残したのかは分からない。ただ、福神漬けとカレーを一緒に食べなくても良いことを学んだ。今度食べるときは、別々に味わってみることにする。


ごちそうさまでした。
今日もスッキリした気分で、席を立つ。

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