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二次創作について

 こちらの記事が話題になっている。

 少なからず衝撃を受けた。わたしにとって二次創作をしたり、そういった作品を楽しむことが日常茶飯事だったからだ。

 二次創作をするうえで、公式―――いわゆる原作者サイドは絶対で聖域だ。二次創作は法の上ではかなり危なくて、原作者サイドが見逃す、事実上の黙認をするからできることだ。(なかには二次創作を歓迎している公式もあるけれど)

 わたしが知っている限りという前提だが、女性同人界隈(それも腐女子界隈)では、できるかぎり公式と棲み分けを試みる。SNSでは鍵をかけたり、キャラクターの名称は公式のものなく略称を使ったり、一般の人や公式の目に触れないように気を付けている人が多い。
 そうやって、ひそやかに、ひそやかに、グレーな領域で創作を綱渡りで続けている。
 男性同人界隈については不勉強なので、よくは知らない。

 でもきっと、棲み分けても気付く人はいるのだろうな……。

 公式の二次創作に対する見解は、なかなか明かされることはない。わたしがいままで経験してきたジャンルで、「二次創作NG!」もしくは「二次創作歓迎!」の立場を明確にしているジャンルはなかった。
(あ、ツイステの公式イラストなどを二次使用することは禁止ということになっている。二次創作自体はモラルの範囲内でもOKとのこと)

 だから今回の記事の件は衝撃だった。
 でもやっぱり「いやなら二次創作NG出せばいいじゃん」と思う。
公式の姿勢というのは、二次創作をする人がとても注視するところなのだ。公式の慈悲に甘えているのが現状だけれど、OKならOK,だめならだめだと、明確に方針を打ち出してもらったほうが、実のところ創作をする人にはありがたいと思う。怖いけれど。

二次創作NGを出したからと言って、作品の内容が変わるわけでもない。価値も変わらないのだから。ファンも変わらないというのは、わたしの世間知らずな考えだろうか?

 もし、自界隈で二次創作が禁止されたら。そういうシチュエーションを考える。悲しいとは思うだろうけど、作品を楽しむことは変わらないまま、わたしはそっと筆を折ると思う。それがいい、それが自然だ。
 だって原作者が嫌がること・不快なことは絶対にしたくない。

 原作者が嫌がることはしたくないけれども、自分の創作の情熱にも正直でいたいから二次創作をやる。やるからには、徹底的に公式と棲み分けてモラルを守る。

 わたしの考えと現状を整理すると、こんな感じだけれども、”そのとき”が来たら、どうなるんだろう。

 この問題に正解はきっとない。


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