10.人間はなぜこの世に存在するのか #2

始めに

前回参考図書にさせていただいた「たましいの物語としての『元の理』」は、全ての人に読んでいただきたいと思うぐらい素晴らしい本です。

しかし、この本が出版されたのは、僕が生まれた年と同じ平成3年と古く、絶版になっているため、
現在、アマゾンで買おうとしたら、安いもので1万円、高いもので4万円以上かかり
(2019年12月18日調べ)
アートネイチャー(4800本、31万円)と並びとても手が出るものではありません。

なので、大変恐縮ではありますが、どうしても皆さんに本の内容を知ってもらいたいので、
この本の内容と要点を、僕なりの視点からまとめさせて頂いて、「人間はなぜこの世に存在するのか」と題して、これから何回かにわたり連載させていただきたいと思います。
(前回の記事で言っておくべきでした)

本編スタート

「人間がなぜこの世に存在するのか」という問題については、科学的な視点からでは、答えに辿り付くことはできません。

この問題に答えを出すことが出来るのは宗教だけです。

その数ある宗教の中でも天理教は、
「元を教えて助ける」と言われる程、
「人間がなぜこの世に存在するのか」
という問いに対して、深い教理を持っています。

前回の記事はこちら

前回の続き 
「元の理」を読む際の留意点


人間存在理由の根本となる「もと」とは何なのか。

それは、教祖が解き明かした根本の教え「元の理」(この世、元始まりの話し)の中に凝縮されています。

元の理を知らない方はこちらに全文を載せています。


この話しを理解するためには、三つの点に留意すべきだと思います。

留意点その1
「元の理」は単なる人間創造の物語だけでなく、現在から未来に渡るまで、神様と人間がどのように関わっていき、人間がどのように生きていくべきなのか、
「生の方向性と目的が記されている物語」であること。

留意点その2
「元の理」は、今を生きる人間1人1人にとって大事な
「生き方の根本についての話し」であり、魂の次元の物語であること。

留意点その3
僕はまだハゲていないこと(生粋のハゲ遺伝子を保有しています)


元初まりの「泥海」


昔話はしばしば
「むかしむかし、ある所におじいさんとおばあさんがおりました」
という形で始まります。

「元の理」もそれと共通したパターンで始まります。
「この世の元初まりはどろ海であった。月日親神は味気なく思召し、人間を想像し陽気ぐらしをするのを見て共に楽しもうと思いつかれた。」

昔話を子供と一緒に楽しむ時、
「ある所ってどこだ」
「おじいさんとおばあさんって誰だ」
「誰がハゲているんだ」
とは詮索しないで読むのが普通です。

「元の理」もこれと同様です。
「泥海って誰がつくったの?」
と疑問を持つような人は、象徴的物語の重要な真意を見失ってしまうことになります。

ある人が
「親神様が人間を創られたことは分かりましたけれど、その神様を創ったのは誰ですか」
と尋ねた時に、教祖は
「そんな事を聞く人はアホや」
と答えたそうです。
まさにアホなのです。

皆さんは子供の頃
「それがあったのは、何時、何分、何秒、地球が何回まわった日?」
と言って、理論的に相手を言い負かしているような気分に浸ったことはないでしょうか。
本質を捉えていない疑問を持つことは、このように屁理屈をこねる子供と同じことなのです。


そして「元の理」冒頭には大切な点が2点あります。

大切な点1
人間はみんな、ひとつの親によって創られたものであり、神の目から見れば、みんな等しく子供であり、全人類は互いに兄弟姉妹であること。

大切な点2
人間の生きる目的は「陽気ぐらし」にあること。

さらにこの元初まりは、この世の元初まりだけでなく、
人間の心の状態も示しています。

泥海のような真っ暗な状態の人間を、1人の人間としても、全人類としても陽気ぐらしが出来るように作り替えることを意図しているのです。

天理教原典の一つ、みかぐらうたの中に

「よくにきりないどろみづや こころすみきれごくらくや」

と簡潔明瞭な言葉がありますが、ここに信仰生活のポイントがあると言えます。

欲で濁ってしまった泥水を、どうしたら極楽(陽気ぐらし)に切り替えることができるか。

これは「心澄み切れ」ということに尽きるのです。

神様が願われている、「こころすみきれごくらくや」を実現することが、神の子として生まれた人間の生きる意味であり、重要な使命でもあるのです。



おまけタイム

どーも!きのこの山よりたけのこの里派、カレーは甘口より辛口派、布団は敷布団より掛け布団派のほこりまみれの信仰者こーせーです!

数珠つなぎで6人辿れば、世界中のどんな人でも辿りつけるというのはご存知でしょうか?

僕はこの理論を応用して、連想ゲームで6回辿れば、どんなスタートであっても、ハゲに辿りつけるのではないかと思いました。

早速検証してみます。

電車→電車男→映画→ハリウッド→ブルース・ウィリス→ハゲ


アイスクリーム→冷たい→氷→かたい→真面目な政治家→ハゲ


動物園→鳥類→鶴→つるっぱげ→坊主頭→ハゲ


孫正義→髪が無い→苦労してる→毛が抜ける→円形脱毛症→ハゲ


どうやら、6回辿ればハゲに辿りつける説は立証されたようです。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

ほな!

#3へ続く


参考図書

たましいの物語としての元の理 
著:松本滋  出版:天理教道友社









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