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114.「本席飯降伊蔵」の知られざる優しい人柄エピソード#1


はじめに

以前あげた記事で、飯降伊蔵氏を取り上げました。

その記事はこちら



この記事でも紹介しましたが、「おかきさげを読む」の中に

本席様の道すがらは、
「子供として、信仰者として親の教えを守って通られた、信者としての模範的な通り方」であると仰せましょう。

という一文がでてきます。

僕の実家の押入れに眠っていた「人間本席様」という、題名からして、大変香ばしい香りがする本に、飯降伊蔵氏がどれだけ優しかったのかが分かるお話がありました。

信仰者にとって大変の手本になると思いましたので、紹介させていただきます。


とにかく優しい本席様


ある日本席様が帰ってこられると、ならゑさんがふとんを敷いて寝ていたので、病気ではないかと心配してたずねられると、そうではなくていつもの怠け癖を出して休んでいたのであった。それを知った本席様は、「よかった、よかった」と胸を撫でおろし喜ばれたのであった。ふつうの主人なら、病気でもないのに寝て暮すとは何事かと蹴飛ばすところであるのに、前半生決していんねんがよかったとはいえない本席様がその徳を与えられたのは、こんなところに常人とちがった人柄が偲ばれるというのである。
 なお、奥谷文智編「本席さま」によると、後にならゑさんは賭博打ちの男に再嫁したが、後年その夫から、
「おまえの前の亭主は今生き神さんや。金もようけ(沢山)持ってるやろ。まんざら知らん顔やなし、行って借るか貰うかしてこい」
 といって度々責めたが、ならゑさんは、どんなに殴られても蹴られても、それだけはと、死ぬまで拒絶し通したということである。
 ところがやくざの夫は、妻に隠して無心をしに来たが、それを聞かれた本席様は、
「可哀そうに。なんぼか持たせてやれ」
 と申されたが、さすがに恥じて間もなく来なくなった。

※「ならゑさん」は飯降伊蔵氏の2番目の妻で、博打にはまって借金までするようになり、手がつけられなくなってしまい離婚してしまった方です。

※1番目の妻はおなつさんと言い死別しました。二人の間に生まれた子供も2歳で出直しています。教祖に助けられたおさとさんは3番目の妻になります。


このエピソードを読むと、飯降伊蔵氏の優しさが、普通の人の優しとは一つ次元が違う事が分かります。

それともう一つ、このエピソードを読んで感じたことは、教祖が「神のやしろ」となられる前の通り方を彷彿させたことです。

ならゑさんが怠け癖で休んでいても、病気でなくて「よかった、よかった」と胸を撫でおろし喜ばれた姿は、
怠け者の作男に対して「ご苦労さん」と声をかける教祖の姿と重なります。

ならゑさんのやくざの旦那がお金の無心に来ても、「可哀そうに。なんぼか持たせてやれ」と言う姿は、
米泥棒に対して、「貧に迫ってのことであろう。その心が可哀想や」と労りの言葉をかける教祖と重なります。


「神のやしろ」になる前の教祖


ここから思うことは、現在「教祖50年のひながた」を辿ることに重点を置いているように思いますが、「神のやしろ」となられる前の、教祖の通り方も、我々の辿るべき手本として、もっと重要視されても良いのではないかと思いました。

現存するお話が少ないので、もしかしたら比率的に軽視されがちな可能性もあります。

しかし、ここは逆転の発想で、残されているお話が少ないということは、押さえるべきことも少なく、比較的簡単に覚えられるというメリットがあります。

そこで、「稿本天理教教祖伝」を参考に、教祖が「神のやしろ」に成られる前の主なエピソードの要点を箇条書きにしてみたいと思います。

子供時代
・6歳頃  網巾着等を編み、好んで近所の子に与える
・7歳頃  自分のお菓子を与て、子供が泣き止むのをみて喜ぶ
・8.9歳頃 近所の小さい子供達の面倒を見る
中山家に嫁がれてから
・百姓仕事は、力仕事以外二人分位働く
・家で雇っている人々には、いつも優しい言葉をかける
・休みの日には弁当を作って持たせる
・女衆に毒を盛られても「これは、神や仏が私のお腹の中を掃除下されたのです」となだめて許される
・懐妊中の身重の身でも、姑を背負い誰彼訪ねて孝養の限りをつくす
・米泥棒に対して「貧に迫ってのことであろう。その心が可哀想や」と許され、米を与える
・怠け者の作男に対しても、いつも「ご苦労さん」と優しい言葉をかける
・乞食に対して、ご飯と着物を与え、乳飲み子には自分の乳房を含ませる
・預かり子が危篤の際、我が子の命を身代わりにし、足りなければ自分の命も差し出すと誓い、助かりを祈願する


こうやって書き出してみると、「神のやしろ」となる前の教祖のお話は、本当に数が少ないように思います。

当時は、周りから見て普通の主婦ですから、記録が少ないのは当たり前と言えばそうかもしれません。

しかし逆に言えば、残っているお話は、それだけ中身の濃いお話だと思いますので、しっかり押さえておきたいです。


おまけタイム


どーも!嫁が日に日にマッチョになっていく男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!

現在、嫁の腕の筋肉がめちゃくちゃ大きくなっています。

原因はやはり子供です。

うちの子は、かなり吐きやすい体質で、どれだけゲップさせたり縦抱きにしたりして気をつけていても、1日1以上、大量に吐いてしまいます。

一応病院にも行って検査したのですが、どこにも異常はなく、体重も増えているので大丈夫だということなのですが、凄い勢いで吐くので、処理が大変です。

そんな状態ですから、嫁は子供を日中ほぼ抱っこして過ごしています。
時間にすると、毎日10時間ぐらい抱っこしているかもしれません。
抱っこ紐も、吐きやすくなってしまいそうで使っていません。

つまり腕の力だけで、毎日30g〜40gずつ重たくなる子供を、3ヶ月も抱っこし続けているわけです。

当初は3160gだった子供が今や6000gを越えています。

忍者の修行で、植物を植えて、その上を毎日飛び越えるという有名な修行がありますが、嫁は今、ほぼその修行と同様のことを行なっているわけです。

そりゃマッチョになりますよね。


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!


ほな!








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