194.甘露台座談会 番外編 うちわけ場所って何? 後編

はじめに

前回の記事で、そもそも「うちわけ場所」って何なのか?という事について様々な文献を用いて考えてみました。

前回の記事はこちら


前回の結果としては

「打ち分け場所」に関しては、ざっくり
「神様の御守護を分からせる場所」
と解釈しておけば、教会も包括できるので良いんじゃないかな思います。

という事に落ち着きました。

さて今回は、

管長様
三十一ヵ所と言うのは。
高井
国々入れて九十三ヵ所です。三十一ヵ所は屋敷のぐるり、その内一ヵ所は遠い所らしい。遠いからと言うて放っておいたら又始めから廻り直しや。
松村
うちわけ場所はおやしきの六里以内に出来るのやないか。
高井
それは決まっていない。一ヵ所毎に七十五人の人衆がいると聞いている。

この三十一ヶ所について考えていきたいと思います。

この元記事を読んだ事がない方は先にこちらをお読みください。


31ヶ所の具体的な解釈は(多分)無い


まずは前回と被る文献から見ていきます。

おふでさき注釈
うちわけばしよとは、打ち分け場所で、将来は内、中、外に各々三十一ヵ所宛、都合九 十三ヵ所出来ると仰せられた。如何に業病の者でも、その打ち分け場所を回っているうちに、病気を救けて頂くのであるが、そのうち一カ所は非常に辺ぴな所にある。しかし、これを略するようでは救からない。又、たとい途中で救かっても、車やつえを捨てないで、結構に救けて頂いた事を人々に知らせて、最後にそれをおぢばに納めるので、もし途中でそれを捨てたならば、一旦救けて頂いても、又元通りになる、と仰せられた。

前回も登場したおふでさき注釈ですが、これが基本資料になりますので、まず押さえておく必要があります。

ここでは、
なぜ三十一ヶ所なのか?
九十三ヶ所出来るって、何が出来るのか?
そういった説明はなされていません。

この内容に踏み込んでいる文献の一つが、昨日紹介した山本氏のおふでさき講義です。

山本久二夫 おふでさき講義
うちわけ場所というのは、教会に相当するのではないかと思う。
にをいがけ、お助けが非常に活発されて、あちらこちらに教会ができる、という事になってくると、やがて九十三ケ所に統合される時が来るのでは無いか。
1ケ所を抜かしてはいけないという事、これは、教会順序の理を欠かしてはいけないということではないかと思う。
道の信仰者がまずしっかりと心を収めて、そして具体的には、神の打ち分け場所というものを、漸次確立していく。これが世界に道が伸びるための、教祖のお通りいただく道という。

「93は将来の教会の数である」と予測するのは、中々大胆な解釈だと思いました。

ちなみに、第13会教義講習会で山澤為次氏が
「産み下ろし場所は、うちわけ場所ではないか」
と話していたそうです。

産み下ろし場所とは、元の理の中で出てきます。

いざなぎのみことといざなみのみことが子だねを産み下ろされた場所は、一みや(宮)、二はか(墓)三はらで、これが参り所である。と教えて下されています。
出典:元の理を掘る 平野知一

「内、中、外に各々三十一ヵ所」と
「一みや(宮)、二はか(墓)三はらで、これが参り所」

この二つが
内=一みや(宮)
中=二はか(墓)
外=三はら
このように対応していると考えられていたようです。

この他にも色々な資料にあたってみたのですが、三十一ケ所に関する具体的な説明が書いてあるものを見つけることができませんでした。

そこでこの「31」という数字をどのように悟れば良いのか、僕自身の悟りを書かせて頂こうと思います。


「31」をどのように悟るかの方向性


数字についてどのように考えていけば良いのか、柏木大安氏著書の「元の理を考える」に書いてある考え方が基本になります。

元の理を考える 柏木大安
1、全ての数字を正確な数として受け取る
2、数字は一つの象徴、他にある意味を持つもの、
  ものの例えとして受取る
3、ある場合は正確な数とし、
       ある場合は者のたとえとして受取る
  即ちいささか曖昧な受取り方をする
以上3通りの捉え方がある。

この内、1の「全ての数字を正確な数として受け取る」は、山本氏の述べている「教会がやがて93ヶ所に統合される」が当てはまると思います。

しかし、いずれ教会は93ヶ所に統合されるというのは、現時点の姿から考えると、少し現実的で無いような気もします。

ですから僕は、正確な数として考えるのではなく、2の
「数字は一つの象徴、他にある意味を持つもの、ものの例えとして受取る」
という方向性で考えていきたいと思います。


「31」を象徴的に考え


数字を象徴的に考える上で、天理教教祖伝逸話篇
「60 金平糖の御供」と「173 皆、良い日やで」が悟り方の基本になってくると思います。

天理教教祖伝逸話篇173 皆、良い日やで
教祖は、高井直吉に、
「不足に思う日はない。皆、吉い日やで。世界では、縁談や棟上げなどには日を選ぶが、皆の心の勇む日が、一番吉い日やで。」
と、教えられた。
 一日 はじまる 二日 たっぷり 三日 身につく 四日 仕合わせようなる 五日 りをふく 六日 六だいおさまる 七日 何んにも言うことない 八日 八方ひろがる 九日 苦がなくなる 十日 十ぶん
 十一日 十ぶんはじまる 十二日 十ぶんたっぷり 十三日 十ぶん身につく(以下同)
 二十日 十ぶんたっぷりたっぷり 二十一日 十ぶんたっぷりはじまる(以下同)
 三十日 十ぶんたっぷりたっぷりたっぷり
 三十日は一月、十二カ月は一年、一年中一日も悪い日はない。

他の数字の意味についてはこちらにまとめています。

これを見ると、「31」の意味は
「十分たっぷりたっぷりたっぷり始まる」
と考えるのが、一つ候補として挙がります。


30➕1で考える

僕はここで31ヶ所の悟り方は
「31」ではなく「30+1」
ではないかと想定しています。

「30+1」だと考える理由
1、31ケ所のうち一カ所は非常に辺ぴな所にある。

31ヶ所の内訳は、普通の場所にある30ヶ所と、へんぴな所にある1ヶ所となります。
つまり31の内1つに、異質なものが1つ混じっていると考えられます。

2、21の悟り方も「20+1」
21の悟り方が「十ぶんたっぷりはじまる」というように、20と1を分けて考えています。

こうした理由から、「31」は「30+1」だと考えます。

このように30と1の関係性を考えた時に、梅谷四郎兵衛氏が書かれた「梅谷文書」の面白い一文が目に入ってきました。

梅谷文書
月日といふ 三十日を一月という

これを読むと、「30と1で月日を現している」

つまり、31という数字が象徴的に月日を現していると解釈できるのではないかと考えられます。

このように考えると、
31ヶ所のうちわけ場所を回る事によって、神様(月日)の御守護を完成させると考えることが出来そうです。

その場合
「遠いからと言うて放っておいたら又始めから廻り直しや。」
と言われているように、一つでも抜かすと31(月日)ではなくなるため、御守護が頂けない事との整合性も取れます。


「十分たっぷりたっぷりたっぷり始まる」を掘る


「十分たっぷりたっぷりたっぷり始まる」って
何が十分で
何がたっぷりで
何が始まるのか

その説明がされていません、

これも僕の悟りですが、「十分」と「たっぷり」はおそらく神様から頂ける「御守護」の事ではないかと思います。

如何に業病の者でも、その打ち分け場所を回っているうちに、病気を救けて頂くのである

このように、うちわけ場所を周り、十分たっぷり御守護頂く事によって、どんな病でも助けていただけるのだと思います。

そして「始まる」の意味ですが、これは
「助ける側になった人生が始まる」
という事を現しているのではないかと考えます。

天理教は、助けられてばかりでは本当の助かりとは言えません。

「人を助けて我が身助かる」
と言われるように、自分が人を助ける側になる必要があります。

ですから、これまで助けられる側だった人生が、助ける側の人生へと変わる。

そんな新たな人生の始まりという意味が、31という数字に込められているように思います。


31×3で93ヶ所について


将来は内、中、外に各々三十一ヵ所宛、都合九 十三ヵ所出来ると仰せられた。

この事について考えるためには「3」という数字が何を象徴しているかという事を見ていく必要があります。

逸話篇に出てくる3の意味合いは、「身に付く」です。
繰り返し強調する事で、身に付いてくるという事を現しているかもしれません。

また、「3」は創造の数字と言われ、様々なモチーフに使われてきました。
(三人衆、三つの宝、三度の出直し等々)

これは、三人や三つ集まる事で物語が進んだり、一度目二度目は失敗し三度目に成功する事で物語が進み新たな結果が創造されます。

詳しく書きたい所ですが、死ぬほど眠たいので、睡眠を優先させたいと思います。

まとめ

1、31という数字が象徴的に月日を現している
2、「十分たっぷりたっぷりたっぷり始まる」
3、始まるのは、助ける側の人生が始まる

※これは僕の悟りですので公式見解ではありません


おまけタイム


どーも!まだまだ本文に書きたいことがあったけど、脱線するものもあるから諦めた男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!

嫁が最近、楽して痩せる事を目的に、これを買いました。

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腹筋がブルブル震えるやつですね。

嫁曰く、これをすると腹が減るという事で、ただ今僕の横で腹筋を鍛えながら、ポテチを食べております。

しかし、最近確かにお腹が凹んできたように見えます。

ポテチつまみながらでも休めるって凄すぎる!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

めちゃくちゃ有能なお腹ブルブル機だと思いました。


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!


ほな!





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