はじめに
松下電器(パナソニック)の創業者である松下幸之助(以下松下氏)が、
「天理を来訪して水道哲学を閃いた」
というエピソードは、天理教信仰者にとっては有名なお話です。
この松下氏が、天理教を超絶リスペクトしている講演を見つけました。
ちなみに、
松下氏と天理教について書かれた本といえば
「命知と天理」著:住原則也
が一昨年出版されましたが、この本には取り上げられていない資料となっています。
天理教にお詣りして悟る
松下氏が晩年「第百八十二回経営研究会」にて、
「若い頃天理教にお詣りして悟ったこと」
について話しています。
その中で、
このように講演の中身は、
松下氏が天理教を超絶リスペクトしている内容になってます。
「松下氏の超絶リスペクト」
これは皆さん気になる内容だと思いますので、早速その講演の抜粋を載せたいと思います。
これが松下幸之助が天理教について語っている部分です。
この講演の後半は、
「松下の決意」
「社員の反応」等
といった内容になっていますが、ここは直接天理教と関係ないので割愛させていただきます。
どうですか?
僕はこれを初めて読んだ時、
「松下幸之助さん、想像以上に天理教をリスペクトしてる!!」
と思い、にやけてしまいました。
当時のおぢばは、松下氏にそこまで思わせる空気感があったんだと思います。
そうなってくると、
一体おぢばの何が松下氏にそこまで思わせたのか?
これが非常に気になってきます。
これが分かれば、僕達が天理教の魅力を周囲の人たちに伝えるヒントにもなるからです。
そこで、
松下氏程の人間を感動させたおぢばの空気感、
これがどんな雰囲気だったのか調べてみました。
教祖殿普請の熱気
松下氏が見学した神殿普請の様子がどのようなものだったのか調べてみると、、松下氏が来訪した約1ヶ月後の天理時報昭和7年6月16日号に、
「教祖殿普請の様子」と
「職人がひのきしん姿を見た感想」
が載っていました。
教祖殿普請の様子
これを読むと、松下氏が見学した時の作業の規模感が分かります。
常勤のひのきしんの人:約135名
職人:約150名
団参ひのきしんの人:約333名(1ヶ月約1万人を日割計算)
毎日約600人を超える人数でひのきしんをしていたとなれば、中々の規模です。
松下氏は全員が信者だと思っていましたが、そうではなく、一般の職人も一緒に作業していたようです。
プロ無しの素人建築で教祖殿や礼拝場を建てる訳にはいかないので、考えたらそりゃ当然ですね。
そして、
この信者ではない職人の目から見た神殿普請の感想が、当時の雰囲気を知るための重要な資料になります。
プロの技術者が信者のひのきしん姿を見た感想
最初の一言目に、いきなり核心が出てきます。
「はたはたを楽にするから働くというのや」
当時のひのきしんに励む人々が、このおやさまのお言葉を体現していた事がよく分かります。
そして、何がひのきしんに励む人々を駆り立てていたのかと言えば、ここに書いてある通り、信仰に燃えているということです。
信仰に燃えている状態というのは、ひのきしんの態度のことで、感謝と喜びが原動力になっている状態だと思います。
この感謝と喜びを原動力に
「陽気ぐらし世界」
という大目標に向かって突き進んでいる事が、職人には信仰に燃えているように見えたのでしょう。
松下氏が天理を来訪して、
「もっと大きな世界を考えないといかん。」
と感じたのは、
おやさまの掲げた陽気ぐらし世界に邁進する、信仰者のパワーを目の当たりにしたからだと思います。
三代真柱中山善衛と松下幸之助の対談に現れた違和感の正体
あらきとうりょう42号に、三代真柱中山善衛(以下三代真柱)と松下氏の対談が載っています。
この中でこういうやりとりがあります。
このように、松下氏が自身の研究の説明を渋る場面があります。
最初にこの対談を読んだ時は、説明を渋る理由が分かりませんでしたが、松下氏の講演を読んで、天理教からかなり影響を受けているため
(むしろP・H・Pの原点になっていると言っても過言ではないかも)
だと言う事が分かりました。
同誌で三代真柱がP・H・Pの雑誌を読んだ感想を述べるのですが、その感想が
「僕らの教えて頂いている教理と、ある点では共通したものがあると思って拝見しました。」
と述べているので、その可能性は低くない事が分かります。
最後に
松下氏の超絶リスペクトしていた頃のおぢばの雰囲気を、教祖140年祭活動の参考にしていただけたら幸いです。
おまけタイム
どーも!すっかりご無沙汰してしまった男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!
大教会青年が始まって、はや2ヶ月が経過しました。
大教会で生活していると、一日中ひのきしんがあり、今は日没が早い事も合わさって、にをいがけをする暇が中々ありません。
そう考えるとやはり、僕にはnoteを書いたり、ラジオを収録することが、まずできることだと思うので、これからも天理教noteをどうぞよろしくお願いします。
P・S
今日近所の商店街を歩いていると
「おもしろランド」
を見つけたので、皆さんに紹介したいと思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
ほな!