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116.「本席飯降伊蔵」低い心で通るひながた#3


はじめに

本書「人間本席様」には、信仰者の手本となる飯降伊蔵氏の通り方が沢山載っています。
そんな信仰者の手本になるひながたを、是非皆さんにも知ってもらいたいということで、今回は「低い心」にフォーカスを当てて、お話を紹介したいと思います。

前回の記事はこちらです。


低い心で通るって具体的にどうするの?


「低い心で通りなさい」と天理教では良く言われますが、具体的にどうすれば良いのか、パッと説明出来ない方も多いのではないでしょうか。
そんな現代を生きる僕たちのお手本になるのが、とにかく低い心で通られた先人、飯降伊蔵氏です。
そこで今回は、飯降伊蔵氏がいかに低い心だったかが分かるお話を、いくつか抜粋して紹介させていただきます。

教会ご巡教
本席様は国々処々の教会へも出張されたが、その時にも、どんな人にも心やすく話しかけられたので、初対面の人々はこのような気楽な方が神様の名代かと疑うたほどであった。このように本席様は決して高ぶるお心がなく、ある年の大祭に本席様が教祖のお墓地へ詣られた時なども、幾千の信者が大地に平伏していると、その前をお通りになった本席様は被っておられた帽子をとって一々丁寧に頭を下げて、
「皆様ご苦労さん〳〵」
と言って挨拶された
。その時、この人混みの中に混じっていた役人が、天理教の本席とも言われる人は随分威張っているにちがいないと人垣の後から覗いていたが、この様子を眺めて、
「なるほど幾百万の信者の上に立つ神の名代は違ったものである。」と感心して、
「平素人を山門とも思わぬわしもあの時だけはまことに敬服した。一寸見たところ高帽を被っていてわからんけれど、帽子をとって挨拶するとき頭にはまだ丁髷(ちょんまげ)があった。お供の人の方がよっぽど威張っていた位で、あの老人の徳の高いのには全く感心した」と言ったそうである。
ひとをおもう心
後年、身上や事情についてのおさしづをうけるために遠国より本席宅へ伺うものは決して少なくなかった。しかし、これらの人々に対して本席様は、私用のために待たせるようなことは決してされなかった。
 時には風呂へお入りになったばかりのところへ人がたずねてくるようなことがあって、その旨本席様に申し上げると、直ちに風呂からお上がりになってお会いになり、その後で改めて風呂へ入られた、ということである。
「道乃友」大正五年、大正十五年、昭和十一年の飯降伊蔵氏十、二十、三十年祭に際して掲載された、回想特集より
「御本席のお宅に伺って、ご挨拶をする時、もうよいと思って頭を上げても御本席はなお頭を下げておられた。恐縮して二度下げ直した事が何度あったか知れない」

「御存命の頃、教校の入学式や卒業式などに御出席になる。式場には、初代教長様の御席と御本席様の御席とが並びで設けられていたが、御本席が一度でこの定めの席に着かれた事はなかった。いつも、教校職員の末席にまず坐られる。皆が、抱えるようにして定席に座って頂くのが例になっていた。露わにいえば、まことに手数がかかるのである。時間も潰れるのである。しかし、之を不足にする者は誰もいなかった。ただ説明のない御本席の真実に打たれる者ばかりであったのである」

このように具体的な例を挙げていくと、低い心で通る為には、どんな行動をしなくてはいけないのかが見えてきます。

・被っておられた帽子をとって一々丁寧に頭を下げて、「皆様ご苦労さん〳〵」と言って挨拶された。
・私用のために待たせるようなことは決してされなかった。
・もうよいと思って頭を上げても御本席はなお頭を下げておられた。
・用意された来賓の席ではなく、いつも末席に座られた。

これらの共通点は何かと言うと
「自分の都合や物事の順序等、全てが一番後回し」
ということではないでしょうか。

とにかく自分の優先順位を1番低くすることが、低い心に繋がると考えで間違いなさそうです。

なぜここまで飯降伊蔵氏が低い心で通れていたのかと言うと、ある教祖のお言葉を心に納めていたからだと、本書には書いてあります。

そのお言葉は以下の通りです。

「理を立てて身が立つ、人を立てた理によって我が身が立つ。必ず人様を立てるようにして自分はのぼらぬようにせよ。もし人々から立てられる身になっても高い心を使わぬようにすることが肝心や。
十人の上に立てられたならば十人の上の仕事はしても、その心は一番下におくように、百人の上に立って百人の仕事はしても、その心は百人の下におくように、千人万人の上に立てられた時も同様、千人万人の一番下におくようにせよ。」

このように教祖から懇々と諭されたとの事で、自分はこの遺訓を身の守りとして通らせていただいていると、周囲の方に話されていたそうです。

「教祖のひながた」だけでは分からない、
具体的に低い心で通るとは一体どういうことなのかが、飯降伊蔵氏の通り方を見ることで、鮮明になってくると思います。


おまけタイム


どーも!現在とにかく一刻も早く寝たい男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!

もうすぐ午前3時になりそうなので、一刻も早く寝たいと思います。

今日は、おまけタイムがお休みの日ということで、ご了承下さい。


おやすみなさい。


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!


ほな!


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