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地方公立高校の休校対策 VOL.7 動画配信が軌道に乗るまでの道程 前編

本校ではGoogleクラスルームGoogleドライブを使って、全校1000人に時間割通り授業動画を配信しています。

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2週間でシステムを作った過程を共有したいと思います。

休校の春休み

3月4日から休校、3月20日から春季休業に。

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3月25日 職員会議:始業式はZoomを使ったオンライン始業式で行うことを周知

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4月1日(水) ・入学式で配布するグーグルアカウントについての「個人アカウント発行について(お知らせ)」を完成
 県教委教育政策課に新職員、新入生のGoogleアカウントの申請を行う。
(本校は5年前からGoogle for Educationを導入しており、2・3年生は全員すでにアカウントを持っていました。ただ今までは教員にはよろしかったら使ってください、と言う程度の扱いでした。)

・校長にICT利用をした休校対策についての提案をする。(この段階での案は、GoogleクラスルームとGoogleサイトを使う、Zoomで同期型授業も検討する。)

スタートは4月2日

4月2日(木) 校長から「ICTによる休校対策」についての準備をするように指示。学校再開と休校対策の両面で対策。
・研修課内で仕組みづくりを検討 Googleを使った対策とロイロノートを使った対策の両面で検討

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(ロイロノートのアカウントも全職員、全生徒準備をしているところでした。) → 5年前から導入していたGoogle for Educationを採用することとし、資料を作成し、管理職に提案。(二つの同時運営はスタート時は難しいと判断)    
      
4月3日(金) オンライン始業式の準備。
ICT推進委員を召集(研修課、各教科、事務部からなる16名)。Zoomの解説。本部のMacbook airからの映像を各クラスに配信。各教室の機器(wifiのアクセスポイント、AppleTV、プロジェクター、iPad)がきちんと使えるか確認。

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4月6日(月) 運営委員会や職員会議でオンライン始業式の説明。
本部から各教室への配信練習。問題なし。 

オンライン始業式・生徒会選挙

4月7日(火) ・始業式は体育館での全校集会を止め、生徒は各クラスでオンライン始業式および生徒会長選挙を視聴。

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管理職にワークショップ


4月8日(水) 午前中入学式 
午後に管理職と関係主任との会議(Google for Educationを使った対策)。休校対策のICTによる学びの支援方法をプレゼン。管理職一人ずつにiPadを渡し、教室で実際に触ってもらいながら進める。

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GoogleクラスルームとGoogleサイトを使用した動画配信、Zoomを使用したオンライン授業、Googleフォームを使ったアンケートを提示。スタートには複雑すぎるということになり、Googleドライブに動画などを集め、Googleクラスルームで配信する方法に決定。
・校長から教員に書面とともに細かな指針が提示される。


・夕方、マスコミからの臨時ニュースで4月11日から臨時休校に入ることを知る。

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「マジか!思ったよりも早い!あと2日で休校時に動画配信できるシステムを確立しないと!」

・4月22日に予定していた総合的な探究の時間における副市長の講演を動画で撮りたいことを市役所に依頼

研修課メンバーでシステム作りを練りますが、教員だけだとミスが出そう。そこで校長にお願いして、外部の有識者に一緒に考えてもらいたいことを進言します。日頃から一緒に掛川市のICT化を進めている仲間の顔が浮かびました。

・地域の外部有識者(株式会社あらまほし社長の戸田さん)に連絡。明日から学校のオンライン授業の構築を手伝って欲しいと依頼をし、快諾していただきました。

4月9日 本格的に指導!

4月9日(木)

この日は私の誕生日

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ところがこの日から戦場のような忙しさに

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・4月11日(土)から4月26日(日)まで臨時休校に入ることを生徒に通知。練ってきたプランで本格的に動き出す

4月10日(金) ・生徒にGoogleクラスルームで学習の指示を行うことを校長名で通知
・HR時に生徒の家庭におけるwifi環境等のアンケート調査を実施。
 …家庭にWiFiがない生徒、スマホを持っていない生徒を把握

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さあ、いよいよ休校がスタートします!

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