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白杖ボーイと片手片足女子

わたしの夫は視覚障害です。視覚障害と言っても全く見えない「全盲」ではなく、見ることに不自由のある「弱視」です。彼は先天性の弱視者として産まれ、障害歴は44年。つまり年齢そのままが障害者としてのキャリアです。

カトー君とは2017年に出会い、ほどなく一緒に生活するようになり、2019年に令和婚で入籍しました。

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弱視はロービジョンともいわれ、実は視覚障害者の大半を占めます。また視覚障害は先天性より中途障害の方が多く、40代以降に疾患(糖尿病性網膜症や緑内障など)によって失明される方が多いのも知られざる特徴です。

視覚障害者の代名詞ー点字・白杖

視覚障害者の代名詞として点字と白杖がありますが、実はこうした背景から点字がちゃんと使えて読める人は意外に少なく、白杖は弱視の方は使わないで済ませようとする方も多いです。両手が塞がるとか悪目立ちするとかが理由です。

カトー君も慣れた場所では白杖は使いませんが、とはいっても実際に見えているわけではないので、普段は折り畳みの白杖を使って外出し、必要に応じて使っています。

彼は色は判別できますが、いつも目がぶれているような症状があり、焦点を合わせて見ることができません。また視野が狭く顕微鏡を覗いた程度の範囲くらいまでしかありませんので、見ているものの全体をとらえることは難しいです。メガネをかけたりもしますが、メガネでよく見えるわけでもありません(眼鏡では矯正できないので視覚障害と認定されています)。

そういう生活の中で、わたしたちは出会い、肢体障害(右半身麻痺)で身体は不自由だけど見えることには不自由がないわたしと、視覚障害(弱視)で見えることは不自由だけど身体には不自由がない彼で、お互い助け合いながら暮らしています。

障害者は結婚できないの?

ふたりとも障害があって、でも違う障害だから得意・不得意がそれぞれ正反対。補いあえば出来ないことはなく、そうやってふたりでする生活は楽しい。

そんな日々の積み重ねで結婚したわたしたちですが、最近よく聞かれるのは「障害があるのになぜ結婚しようと思ったんですか?」。

「障害があるのになぜ結婚しようと思ったんですか?」

え?とわたしたちは思うわけです。障害が何の障害になるんですか?何がデメリットですか?と。

わたしたちは対等のパートナーです。一緒に生活することはお互いにとっての暮らしのメリットでもある。外出も家事も、一人ではできなかったことが2人ならできる。でも、お互いのヘルパーではないので、その前提に絆があり、愛情があり、相手と一緒にいる時間が何より楽しい・話す会話が楽しい・いろんな夢が膨らむ、何にも替えがたい時間を共に過ごすことに価値を感じているわけです。

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わたしは、そして彼は、相手の「人間そのもの」に惚れているのであって、だからパートナーになり、結婚したのであって、そこに障害が考慮される余地は全くない。むしろ、アイデンティティの一つの側面でしかない「障害」なんて小さなことのために、「パートナーと明るい未来を築く」という、人生の重大ごとを捨てるなんて考えられない、と思うんです。

こうした根幹の価値観がお互い一致していたことで、おかげさまでわたしたちは今も何も悩むこともなくふたりで生活しています。

そんなところで、さて、占い。

ホロスコープでは2人の人間の関係性、すなわち相性を見るのに「シナストリチャート」(シナストリ―チャート)を使います。

シナストリーとは、ホロスコープのネイタルチャート間で相性を見るために用いる手法のひとつです。黄道座標をそろえて二つのチャートを重ね合わせて、そこで成立するアスペクトを読みます。そこから、相性が良い・悪いといったことも読んでいきます。
出典:ホロスコープハート&マムズトロロジー”ホロマム”
https://horoscopeheart.com/encyclopedia/synastry/#i

この「シナストリ」、お互いの生まれた時のホロスコープチャート(ネイタルチャート=出生図)を重ね合わせて、基本の相性を見ることもできますが、必要に応じて進行図(プログレスチャート)も併せて見ます。ネイタルチャートが年齢によってどういった星周りに変化しているのかを見ることが出来るのがプログレスチャートで、ネイタルチャートと合わせると「生まれた時」と「過去と現在・未来の自分」を表すホロスコープチャートになります。

それが「相性」になったときは、2人のネイタルチャートを重ね合わせるのであれば2重円、プログレスも見るのであれば4重円、それに現在の天体の影響も見るのであれば、トランジットチャート(経過図)を入れて5重円で見たりします。

また、ホロスコープチャートは1~12室まであり、そのひとつひとつの「部屋」に表す役割が与えられています。7室がパートナーシップや人間関係を表す「部屋」で、ここにどう星が入るかでその人の結婚運や人間関係の傾向がつかめます。

で、パートナーシップは

わたしとカトー君の相性は、わたしの7室でがっつりカトー君の太陽(本質)と水星(コミュニケーション・知性)がわたしの金星(愛情・美・女性性)の冥王星の重なり(合)とぶつかっています。
冥王星は「得体の知れない強力なパワーを持つ天体」で、星の働きを強めてくれます。さらに蠍座の守護星で、わたしは蠍座(11月)の産まれでもあるので、わたしの金星に追い風のパワーを与えてくれると思います。

恋愛の相性と結婚の相性は別

カトー君は最初からいろんなことがすっごくよく話せるし、お互いすごくよく食べるし飲むから会ったら知らない間に時間がすごく経っちゃってるし、という相手で、長く一緒にいても全然違和感がなくて、そんなわけでカトー君との関係は初めからしっくりいくものでした(体感で感じるものがあって、あとからホロスコープ見てああやっぱりという感じ)。

でも、それがただの「お付き合い」ではなく、さらに結婚までいったのには他にも理由がありました。別に結婚の星周りもあったからです。

「恋愛と結婚は別」とは世間で良く言われることですが、ホロスコープでもまた同じで、メインで表現される10天体のうち、

恋愛・・・「金星」(女性性)・「火星」(男性性)が2人の中で(性別に関係なく)どう影響しあっているか

結婚・・・「太陽」(本質)・「月」(内面・感性)が2人の中で(性別に関係なく)どう影響しあっているか

こうしたポイントで見ていくことで、恋愛の関係なのか結婚までイケるような長持ちできる関係かを判断していきます。

わたしとカトー君は、お互いに現在の進行図(プログレスチャート)でこの「太陽」と「月」の重なり(合)がありました。それは簡単に言うと、若い時に知り合ったのではなく、お互い現在の年齢・40代になってこそ「結婚」までイケる関係だったということです。


お互い、人生を重ねてきた今だからこそお互いの良さがわかるという感じ。「ご縁」はその人自身の人間的成長がないと出会えないと思いました。

でも、それって障害があったからこそ、でもあったんだよね。なので障害はむしろ「あってよかったんだ」と思うんです。
別に喜ばしいものではないけど、でも自分にとって損ではなかった。
天が与えるものは、それなりに意味があるんですよね。

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たくさんの方にお会いできるのを楽しみにしております。



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