その場所に行けば「誰かがいる」という尊さ

いま、多くの会社がテレワークとなり、
商業施設、飲食店はお店を閉め、
近くに住んでいても家族、友人、同僚に会うことができない状況だからこそ、
普段は「ある」と感じれていなかった事に気付くことはないだろうか。

いま、強く感じていることは、
その場所に行けば「誰かがいる」という事に
これまで、とても救われていたことである。

先日、どうして行かなければ行けない用事があり、オフィスに出社した。
人はほとんどいなかった。
場所もレイアウトも何も変わっていないが、
毎日出社していたオフィスとは、全く違った。

打ち合わせスペースで話す人はいない。
近くの席の人が電話で話す声も聞こえない。
周りの席には誰もいない。

とても寂しく感じた。

テレワークでも、チャットやweb会議などで繋がってはいる。
むしろ、周りに人がいなく静かであり、急に話しかけられたり、呼び出されたりしない分、
「一人で黙々と仕事をする時間」「web会議で誰かと話す時間」とメリハリが付いて仕事の効率も上がる。

オフィスでは、周りの空気を読みすぎて疲れてしまう事も多くあったが、
いまは空気を読みようがなく、そんな疲れはない。

それなのに、とても寂しく感じた。
なぜだろう。

いつもオフィスには誰かしらいた。
そして、家にいる自分とはまた違う、オフィスで働く自分もいた。

ただ、そこに行けば誰かいた。
待ち合わせは必要ない。
会議への出席依頼も必要ない。

そこに行けば、「誰かが働いている」ということを感じる事ができた。
それだけで、安心したり、自分の活力になっていたのだと気付く。

いつものオフィスが無いからこそ気付けた。

オフィスに限らず、
好きなカフェ、行きつけのご飯屋さん、図書館、美術館、旅先
その場所に行けば「誰かがいる」といことで救われていることが
たくさんあったのではないだろうか。

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