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たいせつざん・あさひだけれんぽう(ひがしかわちょう)
水彩画 横670×縦240 2015年制作

大雪山を「たいせつざん」「だいせつざん」と呼ぶかは意見が分かれるところです。

明治32年に小説家が初めて「たいせつざん」と命名したのですが、濁音の混じる「だいせつざん」の荒々しいイメージを避け、柔らかなイメージを強調するための説と言われています。
しかし、昭和9年に指定された国立公園名では「だいせつざん」と命名しています。いずれにせよ、どの読み方も通用しているようです。ところが、地図帳で大雪山を探してもありません。大雪山は、一つの山ではないことを明確にするため「大雪山系」という呼称も使われます。
大雪山系と言われる場合は、表大雪、北大雪、東大雪、十勝岳連峰を包含する大雪山国立公園となり、その面積は神奈川県とほぼ同じといわれています。
狭義の大雪山は、旭岳連峰の山々をいいます。旭岳(2,291m)は北海道の最高峰大雪山系の北部に位置します。北鎮岳、白雲岳、愛別岳、北海岳、黒岳、赤岳、緑岳。

東川町は、上川総合振興局管内で上川郡にある町で、旭川市街地から車で40分ほどで市街地に到着。旭川市は札幌に次ぐ第二の都市であるため、ベッドタウンとして人口が増えている町です。

旭岳連峰

北海道の峰といわれる大雪山連峰の最高峰旭岳は東川町域に所在します。
豊富な森林資源と優れた自然の景観は、観光資源として高く評価され、この景観を保つために町の条例で建物の高さ制限をしています。


また、町は「写真甲子園」を行っており、市街地はあらゆる場面で写真を楽しませてくれます。

旭岳の山麓に広がる町は、北海道で唯一上水道の普及がゼロ。
町民は飲み水はもちろん、生活水として地下水です。旭岳の伏流水で、大雪山に降った雪や雨が長い年月をかけて流れ出した天然湧水です。

この絵は、旭岳に近づいての風景です。いつでもこの景色を拝めると思っていましたが間違いでした。夏に東神楽町(東川町の隣町)のキャンプ場で一泊して、いざ挑んだのですが全く見ることかできません。
翌年の10月、満を持してようやく山の全景を見ることができました。寒い晴れた朝でなければ難しいのです。
因みに、旭川市の隣町である鷹栖町の高台からは大雪山系の十勝岳連峰までの全景を見ることができます。
こちらで描いた大雪山もあります。


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