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えにわだけ (ちとせし)
油絵 F8 キャンバス 縦380×横455 2013制作


恵庭岳は標高1,320mあり頂上が鋭く尖った形をしています。
支笏洞爺国立公園の支笏湖北岸に聳える山で、樽前山・風不死岳とともに支笏三山と呼ばれ、支笏カルデラの外輪を形成しています
アイヌ語の「エ・エン・イワ」から由来するもので「頭が・尖っている・山」を意味します。

恵庭岳の所在地は千歳市幌美内ですが、地理からいえば千歳市と恵庭市の両市にまたがっています。
ところが、この山が町の名になっているのは恵庭市です。恵庭市は千歳と同じく自衛隊員が多く、自衛隊と共存共栄して発展してきた町です。

恵庭岳の緞帳

毎年、北海道の自衛隊北部音楽隊の演奏が恵庭市民会館で開かれているので行ったことがあります。会館の緞帳は恵庭岳が描かれており、演奏の前に北海道内に40か所近くある自衛隊活動が紹介され、最後は映像で恵庭岳の山頂をアップで迫ってくるところで終わりました。

特徴がある山なので札幌の郊外からでもすぐ分かります。
この山のビューポイントは、札幌真駒内から国道453号で支笏湖に向かう途中の峠(恵庭市~千歳市)を越えるところとなります。車が止まる場所がないので、峠を下って停め、坂を上がったところでカメラに収めスケッチをして描きました。
雪が積もると更に魅力的な姿になりますが、とても車を停められないので車窓で眺めるだけです。

丸駒温泉

南東山麓には温泉の湧出があります。
丸駒(まるこま)温泉は1915年(大正4年)より営業をおこなっており、露天風呂の温泉水位が、支笏湖の水位にしたがって上下するので人気があります。

1972年(昭和47年)2月の札幌冬季オリンピックでは、30度近い西斜面の森林を伐採し滑降コースを造りました。手稲山では競技規定の標高差を確保できなかったためで、唯一札幌市外で開催された競技です。

四季を通して恵庭岳は何点か描いていますが、この絵は2013年の制作で、私が半世紀ぶりに油絵を再開した時の作品です。
その後も、何点か描いています。

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