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旅行会社の育て方~2021冬

 前略 最近レビューを書いていないので文章の書き方を忘れました。(笑)
 新型コロナウィルスの影響下でいまだ出口が見えてきませんが、どっしり構えているのが得策だと筆者は考えています。無利子融資や増資などで資金力を高め、収束後に一気に取り返します。あれやこれやと、無駄な労力や投資で新分野に挑んだとしても所詮、餅は餅屋にです。
 北海道における観光振興策は、「新しい旅のスタイル」から「どうみん割」へと引き継がれ、助成額も徐々に減らしている。支援金がなくとも旅行業を営めるよう体質改善が必要であるといったところだ。

今、旅行会社は何をすべきか

① OTAに対抗する手段を入手・仕入れルートの再構築
② LCCとの関係を構築する
③ 新たなポートフォリオを獲得する
④ 優秀な人材の獲得・採用手段のデジタル化
⑤ 販売手法の変革、意外性のある販路
⑥ 非生産部門の省力化

 それでは、実際に①・②・⑤あたりについて解説する。

 リアル店舗では、料金面や在庫量においてOTAに対抗できる予約システムが必要になっている。弊社はすでに二社との契約、空室状況により宿泊料金が変動するダイナミックプライシング型の予約システムを導入した。
 地元の温泉プランや札幌など主要都市のホテルは直接仕入れし大量に送客する一方、あまり送客できない地域はシステムを利用することで、仕入れ作業を省力化することに成功した。

 地方路線はLCC 、幹線はレガシーキャリアの図式が見えてくると思います。LCCの航空券は制約が多く分かりづらいので高齢者は敬遠するケースがあるので、旅行会社が発券手数料をいただき販売するのは効果的である。しかしながら、実際にLCCに搭乗してみると敬遠するようなマイナス要素は感じられないので、価格面からくるサービスの悪さなどいう印象は全く感じられないのが現状です。
 商品造成については、PEACHのFIT運賃を契約して安価なパッケージ商品開発、LCCキャリアを活用してチャーター便企画も推進、エンブラレルなどの機材は座席数が少なくリスクも低減できる。
  今後は、LCCとのAPI連携、NDSの導入、アグリゲーターの台頭などが予想され、中小旅行会社がダイナミックプライシング型商品システムを獲得できるチャンスは必ず来るはずである。そのチャンスに向けて情報収集を怠らないことが重要である。

 デジタルマーケティング諸活動に強い小売業者との連携。
 世界のどの国よりも速いスピードで超高齢社会に突入した日本において、高齢者をターゲットにした戦略が重要なのはご存じの通り。
 私が考えるのは、北海道の人気ドラッグストアとの連携一択。北海道における某ドラックストアのポイントカードの普及率は秀逸、道民のなんと2.5人に1人がこのポイントカードで現金をチャージをしたりポイントを貯めたりしている。さらには、健康アプリでポイントを貯めることができる。高齢者をターゲットにした戦略は進化を続けているだけではなく、その利用率も上昇しており注目度が高い。
 弊社が企画する日帰りバスツアーは、高齢者の余暇として人気が高い。このバスツアーをドラッグストアのユーザー向けにアレンジして様々な企画や居住地域とは別の店舗にも立ち寄りそのファン層を拡大させるとともに、ドラッグストアとユーザーに一体感を持たせる。 
 出発は地域の各店舗、車内では、アルコール除菌サービス、PB商品の抽選会・ビューティー担当、バイヤーからの商品説明など移動中の盛り上げも。道民がスポーツチームを応援するように、北海道の消費者サービスを積極的に展開する企業のサポーターになることを促すことは面白い。

簡単に説明するとこういうわけです。


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