知的好奇心を満たすなら!滝里ダム防災施設は記憶と記録の眠る場所|北海道芦別市
北海道芦別市に位置する滝里ダム。
以前こちらの記事で取り上げました。
今回取り上げるのは、滝里ダムに隣接する滝里ダム防災施設。
その名前の通り、主な役割としてはこんな感じです。
・災害発生時の一時避難場所としての活用
・ハザードマップの展示
・水防資材の備蓄
基本的な防災施設としての役割が備えられていますが、
この施設の面白いところは、
・バーチャルシアター
・滝里町の紹介
・ダム施設の構造と建造の展示
など、芦別市民でなくても自由に利用でき、滝里ダムとは何かを学ぶことができること。
とくに、滝里ダム建造の様子は詳しくパネルで解説されていて、ダム好きの方や興味のある方、学校の調べ学習などにも活用できるような内容でした。
今回はダム流木を拾いに行くついでに、施設の中に入ってみました!
デザイン性に優れた建物・内装
晴れていれば絶景が見られる滝里湖ですが、この日はどんよりした日でした。防災施設前に車を止めて、中へ入っていきます。
事前にネットで見て想像していた姿と異なって、大きい建物です。
4階建ての建物は、全体がデザインされて外観・内装ともに洗練されています。ダム湖と取り巻く自然に溶け込んだ、現代的な建築です。
外観写真を見るとわかるように、この建物は窓が多くて光を多く取り込む構造になっています。
左上の四角い部屋は展望ギャラリーになっていて、滝里を見渡すことができました。
清潔感のある白い内装が印象的です。
受付で話を聞くと、滝里ダムや滝里町に関する展示は上の階にあるのだそう。
というわけで、さっそくエレベーターに乗り込んで、まずは4階へ上がります。
展示|滝里ダムについて
4階には滝里ダムの解説と、滝里ダムを囲む自然環境についての展示、展望スペースがあります。
エレベーターを降りるとまずはパネルによる解説。
ダムの構造、造り方、実際の作業工程が写真や図つきで展示されていて、ダム初学者にも取っつきやすく勉強になる内容でした。
展示|展望ギャラリー・滝里の自然
4階の展示を進んでいくと、突き当たり左に展望ギャラリーがあります。
こちらが先ほど外観で見た左上の四角の部分です。
展望ギャラリーには足元に滝里ダムの全体図、窓際に滝里ダム周辺に住む動物たちについての解説がありました。
もともと人が住む前からずっとこの地で暮らしてきた動物たち。
こんなにもたくさんの動物が住んでいるとは思いませんでした。
滝里町の歴史を学ぶ
さて、この滝里ダムには、ひとつの街が沈んでいることを皆さんはご存じでしょうか?
階を下ると、在りし日の滝里町について学ぶことができます。
3階の展示スペースは暗くなっており、中に入ると人を感知して展示が投影される仕組みでした。
滝里ダムは、さまざまな災害から人々や自然環境を守るための施設として造られましたが、そのために一つの街がなくなってしまったことは、記憶として受け継がれるべきだと感じました。
まとめ
滝里ダム防災施設では、
・ダム施設の構造と役割
・滝里町の歴史
・滝里ダム周辺に住まう動物たち
など、好奇心をくすぐられる展示がたくさんありました。
滝里湖オートキャンプ場が隣接し、現在はレジャー・行楽地として親しまれていますが、訪れる際には少し時間をとって、滝里の歴史や文化、自然について想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
■滝里ダム防災施設
開館時間 ・・・午前9時~午後4時30分
入館料 ・・・無料
開館期間 ・・・5月~11月中旬(期間中無休)
芦別市滝里町288番地 TEL(0124)27-3939
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