見出し画像

なんでこんな時にわたし、料理するんだろう。

昨日朝、目覚めたらわたしは虫になっていた。

痛みで。丸まったままのダンゴムシ状態だ。

様子を見ながら起き上がり、

薬を飲めば良くなるから仕事の後に病院に行こうと外に出て歩き始めて。

あかんがな。

ごめんなさい急に。おやすみさせてください。

電話して逆方向の病院へ。トホホ。

帰宅して薬を飲んで、ベッドの中で前日届いた本を読む。

画像1

リコンして、息子さんと二人で暮らす8年の辻家の料理と生きることの本。

薬💊で痛みは和らいでも、

薬💊でカラダがダルい中で、

読む。読まさる。※

(※読もうと思わないのに、やめて寝ようとしているのに読んでしまうこと。北海道弁)

ひとつの料理に目が留まる。
カリッと焼かれた目玉焼きの底と、とろける黄身と、それを纏う柔らかなジャガイモと。スパイスとネギ(写真はイタパセで代用)の香りと、溶けつつあるフルールドセルの穏やかなしょっぱさ。
ジリジリと卵が焼けていく様子。

脳内反芻、炸裂しました!

目玉焼き作成中の写真に、「そう、どうしてこうして焼くと白身が黄身を覆って半目になってしまうんだろう、教えて樋口さん!」と思った途端にお腹がなりまして。。

作ったさ。

これ。

うひゃーぁ、おいしそーう!

画像2

なんでこんな時に料理するんだろう。

何もしないで寝てるつもりだったのに。

「料理といえないくらい簡単なんだけど、これがうまいんだよね」

本の中の、父ちゃんの息子への一言で、エンジンがかかった。

これなら今、できる~。食べた~い。

料理の向こう側にある、良い気持ちが、わかった!

ホントだ。生きることは、食べることだ。

画像3

わたしが作ったのは、辻さんのと違ってダイナミックじゃなくて、かわいらしい(笑)。

こうして、作るひとのその時に添うレシピのことを思い、
なんで今日わたしは料理するんだろうと思いながら、夜もこの本のレシピを作ったら、なんと夜、途中から聴いたクラブハウスの話題のひとつが、まさに、このことだったのよ!

こんなときに作らさった、わたしのフランスでの思い出と重なって心を鷲掴みされたレシピのこと、また、書きます。






読んでくださったり、♡してくださったりありがとうございます。北海道の生産者や素材、加工品を、noteでご紹介するのに使います。よろしくお願いいたします。