見出し画像

ほかいどーのお米がおいしいワケ。

ほかいどーのお米がおいしいのにはワケがあります。

どうして??
例えば、

「気温が高くなったから、北海道のお米がおいしくなったのです。」

という話は本当なのかな?

じゃあ、どうしてイタリア北部、ピエモンテ州に米の大生産地があるんだろう?アルプスからの風は寒かろうに。
それに、北海道の米がおいしくなったのは、
こんな風に温度が高くなる前からのことじゃない?

と、思いませんか??


そもそも、本州の米と北海道の米は同じなの??
コシヒカリを北海道で栽培して、同じ特徴が出るの?

と、思いませんか?

北海道米のおいしさのほんとのところをひもといてみましょう。

今から16年前、平成18年に北海道米が米・食味鑑定コンクールで初めて金賞を受賞しました。(米・食味鑑定コンクールは、新米のおいしさを競う最大のコンクールです。)
それは、北海道米に関わるすべての人たちにとっての大変な喜びでした。
今のおいしい北海道米への始まりだったのです。

寒い中でも収穫をあげられる米、日本全体に通用するおいしい米を作らなければ、北海道の米が業務用・加工用に向いてしまうのではないかという危機感を、とにかくおいしい米を作る原動力にした生産者が作った米への金メダルでした。

米という主食を、みんながおいしく食べられるまでの歴史は、それは長いものでした。
江戸時代の北前船はもともと、東北の米を東京・大阪という大都市にまで運ぶための手段でした。時代が下り、北陸の米を北海道に持ってくるようにもなりました。
米のあるところに人は住みます。北海道にやってきたひとたちは米作を試みました。米さえあればなんとかなりますからね。
北海道の最初の稲作は1600年代に3つの記録があり、そのうちのひとつが、道南松前藩下の今の北斗市で1600年代終わりに始まったそうです。
がしかーし。なかなかうまくはいかなくて、道南で米作が広がったのは150年ほど後のこと。やれやれ。150年かけてやっと、です。
その後、明治6年になってやっと道央の島松で米の寒冷地耕作が成功して、米づくりが全道各地に広がったのです。よしっ!!
150年の間に、江戸時代に栽培がうまくいかなかった種類が、北海道の地に適応する変化をしたのでしょうか。
けれど、米ができたという喜びもつかの間、北海道米はおいしくないと言われます、はい、そうなんです、おいしくなかった時代が続きます。
そして北海道米はなんと、「やっかいどう米」とまで呼ばれるようになりました。やれやれ。
どうする北海道米!!
おいしい米を食べたい、作りたいという人間の熱は、研究と技術を高めました。北海道は本州とは違うのです。
本州より緯度が高く、日照時間が違う土地に合った米を開発したり、工夫し、学び、技術を高めてきたひとびとが、誰もが美味しい!と喜ぶ北海道米を生むことになるのです。

そのことを知って、当たり前に食べている米にいとおしさを感じます。

さて、この週末、米にいとおしさを全力で感じている生産者のおひとりを訪ねました。

米がめんこくてめんこくて仕方ない顔ですよね

道南の知内町、帰山農園の帰山(かえりやま)さんです。
5種類のお米を生産されています。今は、田植えの前の苗立ての時期です。

がっつり元気な苗
ハウスいっぱいの苗と、大切に苗に触れる帰山さん。

「人間と一緒なんですよ。ひとりになったときに根を地につけて元気に大きくなれるように、小さいときにしっかりチカラをつけてやらないと」

ああ、こういう生産者あっての、北海道米のおいしさなのだと感じ入りました。

田んぼにはこれから肥料を入れて、水貼りをします。
苗を元気につくり、
後の薬は最小限に。
細かに気を配りながら、育てていく稲。
重たく頭を垂れる収穫の日まで、今シーズンが始まりました。

風が強い日で、埃がレンズにくっつきました。それに気づかないほどの風の強さでした。

今年のお天気が、米に優しいことを願いながら道南を後にして、
今日のお昼は、帰山さんの米粉で、牡蠣とニラ、ソーセージとニラのピザを。
牡蠣とニラは知内町の名産なのです。

道南でおいしかったものを思い出しながら、
晩御飯にジューシーを炊きました。
え?それって沖縄の??

そうです。大沼公園のある七飯町に4月に開店したおきなわ家東風平の沖縄のそばとジューシーがあまりにおいしくて、そのまんま再現は無理なので、ジューシーを自分に作りやすくトラーイしてみたのです。
羅臼昆布と干しシイタケとシーチキンとにんじんで。米はゆめぴりかで。
レシピ作ろう。

米さえあれば、なんとかなる!

おきなわ屋東風平女将堀内加奈子さんのインスタです。









読んでくださったり、♡してくださったりありがとうございます。北海道の生産者や素材、加工品を、noteでご紹介するのに使います。よろしくお願いいたします。