帆風あんず

大学生 / 日常のささいなつぶやきをここに / 短歌は2024年1月からはじめました…

帆風あんず

大学生 / 日常のささいなつぶやきをここに / 短歌は2024年1月からはじめました / エッセイも書けたらいいな

最近の記事

【短歌】一本のお箸のような感覚でずっとだれかを探してるんだ (ほか2首)

    • くす玉のようにみんなを祝ってと春は桜に告げたんだろう

      • 現実逃避に海を目指したくても

         遠くに、遠くに行きたくなる瞬間がある。たいていそれは「〆切」というプラカードを掲げた何かに追われているときで、やらなければいけないことが両肩に重くのしかかっているときだ。そういうとき電車に乗っていると、降りる駅を通り越し、終点まで電車に揺られて、降り着いた先でまた乗って、乗り継いで乗り継いで、海にたどり着きたいと思う。行き着く先は絶対に海で、山でも川でもなければ全然知らない街でもない。絶対に、どんなときも必ず、ただ海なのだ。  海を見て、ぼ〜として、波の音を聴いて、砂浜を歩

        • 【短歌】こらおなかさん

          おなかが勝手に歌っちゃうとき、隣の人がウインクしながら「歌唱禁止よ」ってパッケージに書かれた飴をおすわけしてほしい 道に迷って人と反対方向に歩いてるわけじゃないです オプションでいろいろ追加できたらうれしい かわいそうに。それでも君は返却される運命 ありえんくらいもりマッチョの腕のきみが射的をしていた夢

        【短歌】一本のお箸のような感覚でずっとだれかを探してるんだ (ほか2首)

          【短歌】染まるみずいろ

          【短歌】染まるみずいろ

          曇天と踊るステップきみだけは雨を知らない雨も知らない

          曇天と踊るステップきみだけは雨を知らない雨も知らない

          【短歌というより日記?】ばあば心療内科

          孫だからその特権を握りしめ ばあば心療内科へ行こう ありがとうわたしはきっと褒められ死そのぶん貴方に寿命あげます 面接は祖母同伴でもいいですか 孫PRの達人なので 父親がいないと知って泣くきみをハグしに来たよ未来の孫です スイーツは祖母の腕、足、頬のため なのにどうしてわたしのおなか お肉ならおなか太ももほっぺからあげる ふくふくしよう ね、ばあば 曲がり角見えなくなるまで見送ってずるいわたしがそうしたいのに

          【短歌というより日記?】ばあば心療内科

          【1週間の短歌】2/5〜2/10

          街白く 白く染まって音もせず 誕生の前みたいに思った こんな日は布団で出歩く条例を かぜにも負けず ねぐせで会おう ねえ聞いて、葦はよしとも読めるでしょ。だからあんたの悪しはよしなの。 目の前に無言ゴトリと落ちてきてふたり夢中でどかそうとした つくろうとがんばらなくても思い出は青春みたいに後からわかるよ 戻れないと思い込んでた あのころの心が初夏を駆けてくかんじ あの方もショーのイルカもアザラシも休日出勤お疲れさまです 読んでくださってありがとうございます!

          【1週間の短歌】2/5〜2/10

          【1週間の短歌】1/29〜2/3

          1週間分の短歌まとめです。今週もわたしのつぶやきに「スキ」してくださってありがとうございました! しもばしら踏んだあの子の背を伸ばし今は黙ってとけてゆくだけ ゆらいでもわたしだけのもの ちがってもかかえてまもる だから自由だ 目に涙ためて笑って後回しなかなか来ない じゃあねの出番 お湯が沸く ぷすりぷぷぷぷ ゆらゆらり ぽつぽつぽぽぽこ ぽこぼこぼこん 街灯の鼓動に触れて身を委ね ただぽっかりといる夜明けまえ きっともう会わないのならそのときにそうと教えてパーティ

          【1週間の短歌】1/29〜2/3

          きっともう会わないのならそのときにそうと教えてパーティーのチキン

          きっともう会わないのならそのときにそうと教えてパーティーのチキン

          街灯の鼓動に触れて身を委ね ただぽっかりといる夜明けまえ

          街灯の鼓動に触れて身を委ね ただぽっかりといる夜明けまえ

          【短歌】お湯が沸く

          お湯が沸く ぷすりぷぷぷぷ ゆらゆらり ぽつぽつぽぽぽこ ぽこぼこぼこん 今日はイレギュラーな感じの投稿です。 ラーメンを茹でるためにお鍋にたっぷりの水を入れて、お湯が沸くまで眺めていました。そのときの様子です。 これは短歌ではないか、、?🤔 でも擬音語や擬態語がすきです。

          【短歌】お湯が沸く

          目に涙ためて笑って後回しなかなか来ない じゃあねの出番

          目に涙ためて笑って後回しなかなか来ない じゃあねの出番

          ゆらいでもわたしだけのもの ちがってもかかえてまもる だから自由だ

          ゆらいでもわたしだけのもの ちがってもかかえてまもる だから自由だ

          しもばしら踏んだあの子の背を伸ばし今は黙ってとけてゆくだけ

          しもばしら踏んだあの子の背を伸ばし今は黙ってとけてゆくだけ

          【エッセイ】寒いときに「ししゃも」とつぶやく

           夕方まで続いた大学の講義が終わって教室を出た。友人2人と駅まで歩く。冷たい風がヒュオ〜と首の隙間から入ってきて、3人で肩を寄せ合った。 「さむ〜い」 「さむいね」 「さむいさむい」 「ねぇ、寒いときってなんて言ってる?」 「え、『さむい』じゃない?」 「今そう言ってたもんね」 「わたしはねー、『ししゃも』って言ってる」 「ししゃもお?!?!」  ちょっと、いやだいぶ意味がわからない。謎すぎる、共感できない、わけがわからないと2人で散々につっこんだ後、ミスししゃもに「どう

          【エッセイ】寒いときに「ししゃも」とつぶやく