悲しいお話
あなたの言いたいことが痛いほどわかる。
できることなら大いに落涙し喝采を送りたいよ。
まごうことなき正論。
誰より私が欲していた言葉たちが、
真剣なあなたの熱く力強い声で突き刺さる。
けれどあなたの言うことを全て肯定するならば、
私はここから消えねばなるまい。
ここで。よりによってあなたから。
心からの熱い正論を与えられるほど、酷なことはない。
そして知っているの。
あなたの言葉の先に、私が居ないことくらい。
それはまるでただ私へ向けた台詞のよう、だのに、真っ先に私は対象外にされている。
あなたは私をさぞ蔑んでいるでしょう。
あなたはもう私に失望しているでしょう!
だから私はあなたを無視してあなたの前に居座るのよ。
最後までお読みいただきありがとうございます♪